IT 企業でアルバイトをするまで~24卒就活・院試体験記②〜
IT業界に興味を持って
長期インターンシップに参加するまでのお話。
適職診断の記憶
高校生の時やった適職診断で
・ITエンジニア等技術職
・音楽系の職種
・研究者
これらに適正があると出た。
ITエンジニアに興味を持った理由なんてそんなもん。
いや、多少は元々エンジニアに憧れてたかも。
ものづくりって面白そうで。
何の適職診断だったかは忘れた。
時は駆け出しエンジニア全盛時代
執筆時点から数年前
Twitter上に駆け出しエンジニアが溢れていた。
マ○ブとか、プログラミングスクールとかが流行ってた。(内心胡散臭いと思いつつも界隈の人々をチラ見していた。)
タイピングができるようになると良いとか見かけて、e-タイピングを毎日やって、Twitterに投稿していた。Aランクぐらいにはなった。
この当時、自分がコンスタントに見ていた方で今も生き残っている人は
えびさん
他にも居たけど、
垢消しやリンク切れでネット世界から消滅していた。
あとこの方(ふるさとさん)、
当時大学生だった気がするが、別人のようなアカウントになっていた。そりゃ何年も経てば卒業したり、起業したりするよね(当たり前)
そして、ふるさとさんが
「Linuxはマジで大事! 初学者はまずやれ!(意訳)」
って感じの事を言ってたのをきっかけに、
図書館でこれを借りてきた。
2006年の本なので、とても情報が古い。
現在Linuxを学ぼうと思ったら、VirtualBoxとかWSLとかがあるけど、
この本では「操作ミスるとOSが上書きされてPCのデータが全部飛びます」ってところから話が始まる。
Linuxとは何か、シェルコマンドについて、Raspberry Piとかも紹介されていた気がする。(うろ覚え)
OSを再インストールするとデータがぶっ飛ぶのか! と知った私はUSBにOSデータをインストールして、家族・友人の古いパソコンのデータを飛ばすということを何度かした。(依頼され、説明した上で)
Ubuntu、Windows、MacのOS再インストールはやった。
閑話休題。
この頃、成果物を作ろうとか、実務経験が重要とかよく見かけた(今もかもしれん)けど、当時の私には夢のまた夢だった。
Webサイトを作ろうと試みる
まずは作ってみようと思い立ち、
これらを購入して全部読んだ。
そして、1人独学で
大学生同士が交流できる掲示板サイトを作ろうとした。
この時、「どんなデザインだったら使いやすいか」を考えながら、数ヶ月Webサイト作成に没頭した。
HTMLとCSSは大分書けるようになった。
しかし、バックエンド(PHP、データベース設計、SQL)周りで苦戦する。
当時は相談できる人がおらず、たった一人で取り組んでいたため、どうすればいいのかさっぱり分からなくなった。
行き詰った私は講座に課金した。
「プログラミング入門Webアプリコース」を受講した。
今まで作っていたものがセキュリティ方面でガバガバだったことが判明し真っ青になったのはいい思い出。
とはいえ、大学の講義や実験・実習や課題が増えてきて、Webサイト制作をしている場合ではなくなってきた。
Webサイト制作は頓挫した。
競技プログラミングに手を出す
実装力を鍛えるにはどうすればいいのだろう。
とにかくプログラムを書くしかない。
競プロをやってみようと思い立った。
ビギナーガイドを参考に
過去問を解いて
A問題くらいは解けるようになった。
そして、数ヶ月で疎遠になった。
後にすこーしだけ復帰するが、C言語初学者だったので、
就活中に人事から紹介されたこのサイトが参考になった。
今まで解説を見たり、検索してもわからなかったことが、C言語の入門サイトに載っていたことには衝撃を受けた。
当時の私は
初心者すぎた。
(……それでもまた疎遠になる。)
AI・データサイエンス人材育成プログラム
2年生の時、dodaキャンパスという就活サイトにに登録した。
プロフィールを埋めていたら、10月下旬頃、イベント参加のオファーが来た。
このオファー、企業イベント参加を条件に機械学習やAIについて3ヶ月間タダで学べるという。しかも全て無料かつオンラインで完結する。
下手すると人生の転機になってしまったかもしれないこのプログラム。
もしリンクが切れていたら「AI•データサイエンス人材育成プログラム」で検索すれば多分出てくる。
(今調べたら、「AI・データサイエンス実践プログラム」に名称が変更されていた。)
dodaキャンパス(+ベネッセiキャリア+キカガク)が主催していたこのプログラム、
私はこれの1期生になった。
参加にあたり、簡単な選考(タイピングや志望理由等)があったが、無事通り、
2021年11月から2022年2月の約3ヶ月に渡るプログラムが始まった。
※ここに書くのは当時の状況についてなので、現在とは異なる点があると思われます。恐らく、当時よりも今の方が色々と改善されていると思います。
まず、1チーム6名程でチーム分けされ、
前半セクション期間中にチームでマーケティング施策案のスライド発表をすることが中間ゴールとして設定された。
前半セクションでは「Python・数学の基礎」「データサイエンス」に関する内容を学ぶ。
動画講義と小テストを進めて、章末テストや実力テストを目標期限までにやるという形式だった。
そして、参加者100名のランキングが表示され、全員の進捗が共有される。
前半セクションでは軽いトラブルが発生した。
このプログラムの上位者は「日本マイクロソフトのインターン参加権」が得られるのだが、ソレをガチめに狙っていそうな経験者がチーム内で仕切り始め、チームの仲が険悪になった。
質問しても、進捗を報告しても、何かやれる事はないかと聞いても、無視されたり適当にあしらわれたりし、私はチームに働きかけることを諦めた。
参加当時、AI•データサイエンスの知識はおろか、統計やプログラミングの知識すら無かった上、資料やコードの理解、エラーの原因特定に非常に苦労した。
私は一人で闘った。チーム戦だったにもかかわらず。
中間発表の頃には6名居たチームメンバーは3名になっていた。
中間発表で何をしたか、Wordで原稿を纏めた記憶しかない。
後に、他のグループ所属者や2期生と関わる機会があったが、「チームでわからないことを共有し、協力し合って乗り切った」という話を聞いて衝撃を受ける。
そのような環境にいた人・行動に出た人は強かった。
色んな意味で1人の限界を見た気がした。
話が少し逸れるが、私はこの時の経験から、チームで活動する時は雰囲気づくりに徹するようになった。
大学の実習や実験、就活のグループディスカッション、アカペラサークルのバンド等……(後にアカペラサークルのバンドで無理をし過ぎて壊れるが、それはまた別の話。)
後半セクションは機械学習について学ぶ。
時期は1~2月、定期テストと丸被りした。
定期テストの勉強と並行してこのプログラムを進める日々が続いた。
大学の定期テストは10科目近くあったが、無事全ての単位を獲得した。
しかし、このプログラムで課されたテストを期限内に全て終わらせることは出来なかった。
(全ての講義動画・テストに着手するとこまではできた。)
定期テストと被ったことも大きいだろうとは思われるが、このプログラムの脱落者を数えたが1/3以上居た。
私が所属したグループのアクティブメンバーは
例の人と自分のみになっていた。
全てのテストを終えた人は100人中10人近くしかいなかった。
後にプログラムを全て終えた人に話を聞いたことがある。
「グループ内だけで話し合っても解決しないことは、他のグループの人にDMして解決を図った」と言っていた。
やっぱり、適切に人に助けを求められる素直な人が一番強い。
このプログラムは正直苦行だった。一人でずっと闘い続けた。
他のグループの人にDMしていたら、運営側に相談していれば、別の道が開けていたのだろうか?
色々思うところはあったが、
それでも私は
プログラミングやデータサイエンスに対して、面白いと感じていた。
このプログラム、学部4年の研究室配属にて、「Pythonで機械学習をかじった経験があります。」と言ったことから、現在の配属先にも繋がり、
最終的な進路にも多大なる影響を及ぼした。
全くプログラミング等と全く関係ない学部に所属していたが、
ある意味このプログラムに人生を左右された。
プログラム終了者は資料をずっと無料で閲覧することができるが、
冗談抜きで未だにこの資料を色んな場面で使ってる。
大学の統計の授業が分かりにくくてこの資料に帰って来たり、
卒研の解析で参考にさせて頂いたりと使い倒している。
TECH-BASEエンジニアリングインターン
時は巡り学部3年の6月頃、こんなプログラムを発見する。
シンクトワイス就職エージェント利用を条件に1ヶ月間タダで学べるという。しかも全て無料かつオンラインで完結する。
講座名に「インターン」とついているが、一般的な意味のインターンとは異なる。
どちらかと言うと、先述の「AI・データサイエンス人材育成プログラム」や「プログラミングスクール」に近いものである。
様々なコースがあるが、
PHP、JavaScriptは独学でやったことがあるし、
機械学習もやったことがあるし、
回路設計かIoT講座にしよう! となり、
直近で募集があったのがIoTコースだったので、
TECH-BASE EngineeringコースIoT講座に参加した。
TECH-BASEのインターンシリーズは無料と銘打っているが、
EngineeringコースのIoT講座はマイコンのレンタル代(2850円※後に500返金)を支払う必要がある。
Arduino等その他諸々が届き、1ヶ月間のプログラムがスタートした。
Arduinoの実物を見て、いつぞやのLinuxの本で見かけたRaspberry Piを思い出す。
講義や資料は全体的に分かりやすく、講座として洗練された印象を持った。
そして、ちゃんとチームメンバーで協力し合って課題に取り組めた。
AI・データサイエンス人材育成プログラムと比較すると、ローコスト感があるが、長年に渡る講座運営改善の痕跡が見られた。
AI・データサイエンス人材育成プログラムも回を重ねるごとに洗練されていくのだろうか? と想いを馳せた。
ちなみにこの講座、難所があるのだが、
Paizaのレベルアップ問題集に大ヒント問題がある。
(※私がやった問題集はC++だが、ArduinoはC言語で動かす。)
これに気づいたのはプログラムが終わった後だった。
まぁ、レベルアップ問題集に真面目に取り組むだけで数日溶けるが。
そして、私はまたまた同じ轍を踏む。
このプログラムも定期テストと被った。
結果、最後の成果物は実装が間に合わず、
大学の単位は1科目再試になった。
終了後、このプログラムのメンターボランティアの募集があったので、それも参加した。
そこからこれに参加して、
たまーにボランティア活動をするようになる。
1dayアイデアソン
大学3年10月頃、AI・データサイエンス人材育成プログラム参加者限定で、賞金付きのアイデアソンをやるとの案内が来たので、参加した。
提示されたケースの解決策をチームごとに発表する形式だった。
個人的にいいところまでいったとは思ったが、同じセクションに後の優勝者が居て予選落ちした。
(内心、予選突破者よりも、自分のチームや予選落ちした同じセクションの発表の方が完成度が高かったのではと思ったことを覚えている。)
1年も経つと具体的に何をしたのか、もうあまり思い出せない。
ただ、このアイデアソンで一番印象に残ったことは
プログラム1期生でマイクロソフトのインターン資格を勝ち取った人が、
AI・データサイエンス人材育成プログラムをきっかけに、
マイクロソフトで長期インターンを始めることが出来たとか言い出したことである。
ここでアルバイトさせてください
大学3年12月頃、dodaキャンパスにとある企業からオファーが来た。
3日間本社で実務インターンができるとのことで承諾した。
当時、私は周りに流されるまま、大学院入試をしようとしていた。
それでも出口はエンジニアを見据えていたので、長期インターンの実績を作ろうとしていた。
3日間給料付きの実務インターンに行き、
最終日に言うだけ言ってみようと
「ここでアルバイトさせてください」
と言ったら、
そのままアルバイト採用+内々定が出た。
向こうは新卒採用のつもりのオファーだっただろうが、
アルバイト先が決まった。
言わずもがな、その企業はベンチャー企業である。
どうやら採用の決定打は
「実務ができたこと」と「自走できる人だったこと」らしい。
まさか、
Webサイトを作ろうと試みて頓挫した際に勉強した経験が生きるとは。
IT企業でアルバイトするまで
おしまい
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その後は大学院試に落ちて、就活して、また院試を受けるという経緯を辿る。
しかも、色々やっているように見えるが、何一つ成果物と言えるものが出来るまでに至っていない。
ある意味、物事をやり遂げられられない人なのだろうかと思い悩むこともあった。
中途半端と言えば中途半端である。
とりあえず、中途半端だろうがなんだろうが行動してれば道は開けてくるのかもしれない。
就活・院試体験記は
つづく
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