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太陽のパスタと豆のスープで心を優しく温めてみよう。

『太陽のパスタ、豆のスープ』 
         著者 宮下奈都


結婚式場の予約やふたりでの新居を探したり
家具を見たり結婚までの2ヶ月のカウントダウンが始まっているある日、婚約破棄されてしまった明日羽(あすわ)
そんな明日羽に、叔母の六花(ロッカ)さんが言う。

明日へのリストを、書くようにと。

それがドリフターズリスト
そうドリフターズと言えばドリフ
加トちゃんケンちゃんは関係ないよとロッカさんは付け加える。
ドリフターズとは漂流者という意味らしい

やりたいことや楽しいこと、欲しいもの全部書き出すようにと。

結局は やりたいことリスト

明日羽がはじめにリストにあげたもの


1、食べたいものを好きなだけ食べる
2、髪を切る
3、ひっこし
などなど
それを次々と実現
実家を出て独り暮らし
髪をショートにしエステに行く
料理教室体験談したり

結婚がなくなっただけで
なにもかも失くしたような、気分。
突然すべて取り上げられて荒野にひとりで放り出されてような感じ。
いやはじめからなにも持っていたなかった。
並んで歩くはずの人が消える。
それは歩いていくはずの道も消えること。
結婚に寄りかかって歩いていた。そんな風に思っていた明日羽。

自分探しなんてせず、なりたい自分になるためのリストを書いていく

知らなかったフリーターの兄の夢
家を離れて初めて知る母の好きなものややりたいこと
昔からの友が教えてくれたのは当たり前と思っている明日羽が気がついていなかった大切なこと

熱中症に倒れ、実家で数日過ごす間に
母が言った言葉
『毎日のごはんがあなたを助ける。それは間違いないことよ』と。

自分を見つめなおしていくなかで、色々知っていく。
少しづつ前進していく明日羽の心の動きが読んだ人に幸せを感じる心を思い出させてくれる。そして、自分にとって大切な何かを見つけたくなる1冊でした。

どれどれ書きためていた私のやりたいことリストはいくつクリアしたかな 
確認してみようっと。

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