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真夜中の素敵なお店『キッチン常夜灯』に足を運んで・・・

真夜中のクロックムッシュ  

キッチン常夜灯   著者 長月天音


前作のキッチン常夜灯の続編
前作の「ファミリーグリル・シリウス」で働くみもざに変わって
今回の主人公は、東京、神奈川に洋食店「ファミリーグリル・シリウス」を展開する(株)オオイヌ本社に勤務するつぐみが主人公。

店舗のクレーム対応や新メニューの準備、店舗内の装飾まで。何でも屋とも言える仕事をこなし、彼氏からの連絡も途絶えはじめ、色々と悩む日々。

そんなとき、同期のみもざが街の路地裏で夜から翌朝まで開く「キッチン常夜灯」に連れていってくれる。

その日から、すっかり常連となり

美味しいご馳走とシェフや堤さん、お店の常連の客との関わり、彼氏との関係に悩みつつ変わっていく気持ち。
仕事への想い。共感することが多い。
どちらかと言えば、仕事を頑張りたい人へのメッセージ強めかなと。
ある人が言った言葉に、

「要は、気持ちの問題ってことかな。来てくれって言われて面倒だなって嫌々行くのと、よし任せてって行くのじゃ違うってことだよ。お店の人もたぶん、それを感じ取ってる。だから、下手な仕事は出来ないってこと」

とか、

主人公 つぐみの心の声

やっぱり人は見ている人。まっとうな、仕事をしていればきちんと評価され信頼関係が、出来る。そういうのは店舗でも、大事だ。店はひとつのチームみたいなものだから。

と、こんな言葉に現れている。

これって、洋食店にだけ共通することではなく
職業が変わっても大切な視点。

この小説は前回同様、主人公の成長の物語。

およそ半年の間に私は変わった。忙しさは変わらないのに私の中で何かが変わった。私の生活で起きたただひとつの変化「キッチン常夜灯」を知ったことだ。と、言いきれるつぐみは、
読者も気がついているだろうな。客観的に自分を見れるようになったつぐみは、只今、最高ののびしろが、あるってことに。

主人公つむぎのように、キッチン常夜灯のような場所がある人も
これから見つけたい人も、
読んで、心とお腹も満たされたく1冊を。

下の記事では、前作の紹介もしているのでこちやもご一緒にどうぞ。

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