「ジャイアンツ・ハウス」の最後を考える
「吉野朔美は本が大好き」でたくさんの本が紹介されていて
気になる本を読んでいこうと決め、最初に読んだのが
「ジャイアンツ・ハウス」エリザベス・マクラッケン著
ーあまり恋愛小説が好きじゃない人のための恋愛小説ー
人間があまり好きではないと言う理性的で真面目な図書館司書のペギーと
14歳年下の巨人症を患る本好きの優しい少年ジェイムズ。
ペギーは周りの人を鋭く見つめ皮肉を持って評価してるけど、ジェイムズには好感をもっている。
ジェイムズの世話をしてる叔父夫婦に、成長が止まらない彼のために離れに大きい小屋(ジャイアンツ・ハウス)を建てるよう進言したり寄付を集めたりする。ジェイムズの化膿した足指を洗ってあげ病院に連れていったりする。
ペギーは決してジェイムズの重荷にならないように常に距離をとっている。
そんな二人がジェイムズが行きたがっていたニューヨークに行く事になり・・・。
最後、ペギーの行動が驚愕でなかなか考えがまとまらない。
ここから先はネタバレ有。
ジェイムズは体が大きくなる負担に耐えられず早逝する。ジェイムズ亡き後、ジェイムズを長年置き去りにしていた父親が現れる。
有名になったジェイムズの描いた絵が欲しいと言う父親に叔母夫婦は嫌悪する。
しかし、ペギーは家にジェイムズの父親を招き入れ関係を持ってしまう。
ここでまじかーーーーーーーーーーーと驚愕してしまった。
でも翌朝バスルームでかつてないほど泣くペギー。
ジェイムズの父親が去ったあと、妊娠してることに気づく。
そして図書館司書を辞め、身籠った子はジェイムズの子としてジャイアンツ・ハウスで育てる決意をする。
ジェイムズの父親と関係を持ってしまうのは分からないけど
身籠った子はジェイムズの子だと言うのはジェイムズ亡き後の空虚な日常に光がさしたようにも見え、なぜか清々しくも見えてしまう終わりだった。