「古事記」第6章「因幡の白兎(イナバノシロウサギ)」6−5
八十神達の嫉妬から、2度も「殺された」オオナムチがどうなったのか?(「古事記」第6章「因幡の白兎(イナバノシロウサギ)」6−4参照)
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
因幡の白兎の話は済んだので、オオナムチの話はここで終わりと思いきや。。。
オオナムチを挟んで圧死させた巨木を、力一杯割いた人物がいたのです。
その人物は、彼の死体を引き摺り出すと、神力を込めて抱え込み、オオナムチを元の姿に戻してしまったのです。
その謎の人物は、、、
オオナムチの母のサシクニワカヒメと言います。彼女はうっとりと息子を見上げて手当てしたのです。(超絶イケメンだからね。。。子供だったのに、大人になった経緯は前回の項目でご確認ください)
生き返らせたのは良いけれど、八十神に狙われているのには変わりが無い。
ここ、出雲にいたらまた殺されるかも知れない。心配した母はムッチーに逃げるように進めます。(イケメンだからね。。。2度目)
そして「木の国にオオヤビコという人がいるから、彼に助けてもらいなさい」と母は言うとその場をさります。
木の国って、紀国ってこと?と言うアバウトな指示で去っていった母の向こう側に八十神が追っかけてくるのが見える!!
やばいっしょ!!
木の国に向かって走っている途中で、天界からの電波が届く。(便利な時代になったね〜〜)
オネーのカムムスビから直接脳内に届く、「もお〜、また殺されたって聞いたわよ〜〜。心配で見に来ちゃったわよ〜〜」(イケメンだからね〜〜3回目)
「ああ、そうでしたか、わざわざすみません。ありがとうございます」
礼儀正しいイケメンはいつの時代でも好感度爆上げなのです。
「木の国から、根の堅洲国(ねのかたすくに)に行くと良いわよ」「あなたの先祖のスサノオが住んでるから、きっと助けてくれるわよ」
スサノオって伝説の人ですよね?生きてるの?
「そりゃあ、神ですもの、何か相当なことがない限り死なないわよ」
そうなんだ〜〜。八岐大蛇の話って御伽話じゃないんだ〜〜。
でも、「根の堅洲国」って「黄泉の国」に繋がっているんじゃないの?
「イザナミちゃんの近くに居たいからって、わざわざ引っ越したらしいのよ。」マザコン、健在。
にしても、執念深く追っかけてくる八十神の追跡を逃れるのに必死に走り続けて体力も限界になった頃に、木の国に入ったムッチーでした。
八十神ってどんだけ、オオナムチが嫌いなのか。。。
そして、木の国の入口ではオオヤビコが手招きしています。
オオヤビコはカムムスビから連絡を受けて待ち構えていました。
そして、大きな根と根の間に真っ暗な窪みがあって先が見えない。どうやらここが根の堅洲国の入り口らしい。
すぐそこまで八十神が近づいてきている。迷っている暇はない。
「オオナムチーーー!どこだあー〜ー!!いい加減諦めて死ねええええーーーー」
オオヤビコから「オオナムチ様、急いで」と言われて、真っ暗な穴の中に足を踏み入れたのでした。
ムッチーは、不思議の国のアリスの冒頭部分の如く、深い闇に真っ逆様に堕ちていくのでした!!
「怖いいいいーーーー!!無理いいいいいいーーーー!!」
一方八十神は穴の入り口まで追いついていて、ムッチーの恐怖の絶叫に安堵して「あいつ、根の国に逃げたらしいな。向こうは邪神が大量発生してるそうだから、もう戻ってこれないだろう」
「やっと厄介者を追い払うことができた。あいつがいたら、葦原中国の女全員持ってかれちゃいそうだもんな」
何と、浅ましい、ただのやっかみで、ここまでするんですか。。。
自分の努力を怠っては、誰も振り向かないのに。。。
何はともあれ、主人公がワンダーランドへ入ってしまったので、「不思議の国ムッチー」と題名を変更しなければいけない(嘘嘘)
次回から「古事記・第7章・根の堅洲国(ネノカタスクニ)です。お楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-kory
「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA