
「古事記」第10章「天孫降臨(てんそんこうりん)」10-3
神戸旅で中断してしまっている「古事記」再開しまっす!!
「天岩戸屋」で活躍したメンバーが揃って、今度は「天孫降臨」メンバーになりました。
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
天之浮き橋ではちょっとした同窓会?!!
アマテラスちゃんも、今日は初心に帰ったみたいな気持ちになってます。
なんせ、根暗だった当時の自分を救い出してくれた仲間だから!!
孫のニニギを任せるにはもってこいのメンバーです。頼もしい限りなのです。
「オオクニヌシに笑われないような素敵な国にしてよね!!」と照れ隠しのように念を押すのです。
孫のニニギに「アマテラちゃま!!行ってきます!!」と言われて顔が緩みましたが、おもむろにニニギの前で膝をつきました。
降臨するにあたっての注意事項です。
「1つ目は、「八尺瓊の勾玉(やさかにのまがたま)」。辛い時に輝いて助けてくれます。
2つ目は「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」。弟のスサノオが人生のどん底から這い上がった時に授かったもの。
3つ目は「八咫鏡(やたのかがみ)」。自分自身を見失いそうになったら、本当の自分を映し出してくれるのよ。
この3つを持って自分を助けてね」
「そんな大事なものをもらってもいいのですか?」
「もちろん!特に八咫鏡は私の代わりに大事に祀ってね」と言って、「三種の神器」を授けたのです。
「今までたくさんの人や神様達が日本をいい国にしようと思って作ってきた国だから、この国に住むみんなに感謝して、宝物みたいに大切にする気持ちを忘れずにね」とアマテラスが言うと、
ニニギは「はい!!末長く忘れないようにします!!」・・・えー子や!!
天下りのメンバーは「三種の神器」の他にも人々の暮らしを豊かにするための様々な神器や穀物、日用品なども詰め込んで、すごい量です。
それを神器で浮かせて持っていくのです。ゲームでいうアイテムボックスみたいなものがあるって言う事ですかね?
天之浮き橋には彼らを見送るために八百万の神が身が集まってきました。
その中にニニギの両親、オシホミミとチヂヒメの姿もあり、何故かニニギによく似た子供がいたのです。
「その手を繋いでいる子は誰ですか?」と聞くと、ニニギのお兄さんで「ホアカリ」と言うじゃありませんか!!
ニニギもまだ許していないのに、その前に子供がいたなんて、チヂヒメの父であるタカギには耐えられない事実!!。。。あんなチャランポランと、2人も子供を作るとは。。。
そのチャランポランな息子の親であるアマテラスにとっては、可愛い孫が行ってしまう寂しさに比べたら、似ている兄がいてよかったぐらいの勢いです。
そんな思惑とは別に、どんどん準備が整い、一行はサルタビコの先導で一緒に葦原中国へ向かったのです。
フワッと華麗に宙を舞い、一行はどんどん小さくなる。アマテラスは自分が望んだ事なのに、みんなの旅立ちが幸せな未来を作るためだと、頭ではわかっていても、胸を締め付けられれのです。
「ニニギ。。。」
「わ、わたし、私は、みんなの幸せを祈っているからね!!あなたも、あなたの子供も、孫も、子孫も、これから作り上げる国も、そこに住む人たちも、みんなが幸せでありますように、ずっとずっと、祈っているよ!!」
ニニギが最後にもう一度振り返って大きく手を振ると、そのまま雲の向こうに見えなくなってしまったのです。
アマテラスは涙を拭うと、葦原中国を見送ったのです。イザナギとイザナミが産んで、オオクニヌシが育てて、ニニギが降りて行った、トンボみたいに細長い緑色の島国は、とても美しく愛おしく映ったのです。
さあ、ここからが「天孫降臨」の本番です!!
。。。次回をお楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-kory
「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA