「古事記」第9章「国譲り(くにゆずり)」9-7
ここで「国譲り」についてのちょっとした疑問を。
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
そもそも、「古事記」の中での日本地図があやふやだと分かりずらいのです?!つまるところ、「古事記の世界観」です。
まず、「高天原(たかまがはら)」・・・空の上にある天の世界。天つ神が住んでいるところです。
天照大神(あまてらすおおみかみ)を始めとする、造化三神の天之御中主(あめのみなかぬし)、高御産巣日(たかみむすび)、神産巣日(かむむすみ)。
に始まって、別天津神(ことあまつかみ)と言われる5柱の神々。
その後に生まれた神世七代(かみのよななよ)と言われる7柱の神々。最後のイザナギとイザナミでその他多くの神様と日本を形作る島々をつくりました。
神様たちが住んでいるのが、高天原です。
そして、イザナギとイザナミが作った島のことを「葦原中国(あしはらのなかつくに)」と言って、地上の世界で、国つ神(くにつかみ)や人間が住んでいるところです。
高天原から追放された須佐之男命(すさのおのみこと)の子孫が主に国つ神として各地に散らばっています。
大国主神(おおくにぬしのかみ)はスサノオの6代孫で、兄弟の八十神も国つ神ということになります。
多くの国つ神を生み出したスサノオは母親が恋しくて「根の堅洲国(ねのかたすくに)」・・・と言う地下にある、生と死が曖昧な世界で、邪神が多く人間が住むのは難しそうなところ。さすが須佐之男命神(スサノオ)が守っている訳です。
そして、スサノオが守っているのは母親が逝ってしまった「黄泉の国(よみのくに)」です。・・・冥界、あの世のことで、死者が住んでいます。ここに入って黄泉の国の食べ物を食べてしまうと、冥界入り確定になります。
黄泉の国と葦原中国の中間に坂があって「黄泉比良坂(よみつひらさか)」と言います。・・・この坂は葦原中国と黄泉の国だけじゃなく、根の堅洲国も繋ぐ言わば異世界への通路。
根の堅洲国の隣には「海の国」・・・があって、海の神々が住んでいる世界。竜宮城のようなイメージです。
その海の彼方にあるのが「常世の国(とこよのくに)」・・・桃源郷のようなユートピアです。すくなびこの尊が国づくりの途中で行っちゃったところですね!!
その上に「高天原」があって、「天浮橋(あまのうきはし)」・・・という橋で高天原と葦原中国を繋いでいます。
こんな風に、古事記の世界は天界と地上、下界とグルグルと回っているような世界観でした。
そして、天界の天つ神は不老不死の神様でイメージとしては中央のお貴族様みたいなイメージ。
葦原中国に住む国つ神も不老不死だけど、重力がかかって出来ることが制限されている神様。こちらは地方の豪族みたいなイメージです。
その天界の便利グッズ、最新式の伝達方法がキジの「鳴き女」でした。
それが、伝達グッズだと知る由も無い「あめのわかひこ」は雉を天界の矢で射抜いてしまいます。
それはパトリオットミサイル並みの迎撃ミサイル。しかもブーメランのように天照大神の元へ戻ってくるものだったのです。
高天原に「鳴き女」の羽と血がついた矢が飛んできて、天つ神達は騒然となります。
そんな時は・・・こちら・・・
「誓約(うけい)」です。
「ワカヒコが命令通り悪い神を射るために放った矢なら、どこにも当たらず地面に落ちます。ワカヒコが裏切り邪心を持って打った矢ならば、ワカヒコの胸を射るように」
そう唱えて、元の方向に矢を射返したのです。
。。。。
。。。次回をお楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-kory
「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
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