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「古事記」第9章「国譲り(くにゆずり)」9-5
「国譲り」も佳境に入って参りました!その後、誠実そうで、真面目そうな「アメノワカヒコ」君はどうなったのでしょうか?
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
世界でも類を見ない権力争いに「ならない」解決方法!!
そもそも争いの火種は「どっちが正しいか」で喧嘩になるんです。
いろんな個性があって、いろんな考え方があると思っていたのが「大国主神」だったのかもしれません。
対する天つ神の方も、何かあるとみんなの意見を総動員して八百万の神に相談していることでも、日本の神様って、最初から民主的なんだなあって思います。
但し、天つ神と国つ神との間にはたいそうな距離があったので、お互いの気持ちを話し合うことができなかったことにこれから起きる悲劇があったのだと、ここでネタバレしておきます。
天照大神が、葦原の中つ国を治めるのにチャラ男の大国主に任せてはおけないと、遣いを送ります。
最初は、やる気のない長男のオシホミミ。デモ隊に出くわして速攻戻ってくる始末。
次はやる気満々、期待の真面目な次男坊のアメノホヒ。彼は大国主との会談にこぎつけるも、美女のおもてなしや、豪華な料理にビックリし、更に大国主の渾身の演技に絆されて、舎弟状態。
何の音沙汰も無いのにニエを切らした天照大神が次に選んだのが誠実で真面目なアメノワカヒコ。
オシホミミはともかく、「真面目」はともすると「頭が硬い」と同意後になる可能性が大いにあるのです。
その証拠に、大国主の計略にまんまとはまって、大国主の娘のシタテルヒメという絶世の美女と結婚することになり、なんと8年も天つ神に連絡せずにいたのです。
それ程、出雲は平和でなんの問題もなかったのでしょう。人は問題が無いと現状を変えようとはしません。
本当は、出雲は平和だったけれど、葦原の中つ国全体を見るとそうでもなかったのです。
作物が出来て、豊かになると、裕福になるものとそうで無いものが出来て、力をつけるものも出てきます。そうなると、同じ国つ神ならば、自分も出雲の大国主にとって代わってもいいと考える輩も出てくるのです。
いざこざが絶えないのには、国つ神同士だからと言う意見も一理あるのです。
そんなことを考えると、真面目な若彦君は頭を抱える訳です。責任感が強いからこそ、自分はシタテルヒメとのほほんと暮らしてていいのだろうか?とかね。
女の子大好きな、自分の欲望に忠実な大国主とちょっと違うところなのかもしれません。
美女とウハウハするための国づくりに励む国つ神の大国主 VS 今の平和を保つ為にどうしたらいいか悩む天つ神のアメノワカヒコ。
どちらがいいとか悪いとかではなく、着実に進んでいるのは大国主でしょう。
どんな理由でも行動しなければ、実現は不可能。。。と言うことでしょうか?
さて、天界の天つ神はどう出るのか?
。。。次回をお楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
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参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA