「古事記」第11章「山幸彦と海幸彦」11-8
海の中が快適過ぎて、楽し過ぎて、本来の目的をすっかり忘れてしまった「山幸彦」です。
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
「竜宮城」ですから!!楽しいことは「あっという間」・・・それって最高ではないですか?
あっという間に過ごしている時間って、実は歳を取らないのです。浦島太郎現象ですね!!
とは言え、本来の目的を思い出してしまった山幸彦は、頭を抱えるのです。
3年前の小さな「釣り針」を探す。
砂浜で石ころを探すような途方も無いことですよ!!
ところが、いつもニコニコしている海幸彦に「ファン」がつかないわけがないのです。
だって、そばにいるだけで楽しくって安心でくる人がいたら「また会いたい」って思うものです。
そんな人が困っていたら、助けたいと思うのです。これは真理です。
あまりにも重大なことを忘れた自分を悔やんで山幸彦が四つん這いになって項垂れていたら、義父のワダツミが解決案を提示してくれたのです。
なんせ、海の王様です。海の住人たちに捜索させるのなんて朝飯前だったのです。
いや、そのために海の長に会いにきたんだよね・・・。ホント、山幸彦、残念すぎる。。。
すると、案外あっさりと情報を得ることができたのです。
喉に針が詰まってご飯が食べられなくて困っている”タイ”がいたのです。
ワダツミがタイの喉から針を抜くと、清めて山幸彦に渡しました。
喜んだ山幸彦は相手との距離感がおかしいので、ワダツミをギュッとハグするのです。
ワダツミにとっても自慢の息子に思える馴れ馴れしさです。ハグって結構大事なんです!
針が見つかったと言うことは、問題解決して地上に帰ってしまうことを意味する。
山幸彦が来てから、とても賑やかで楽しかったので急に寂しくなってしまう。
トヨタマヒメともお別れになっちゃう。すると、トヨタマヒメが「しばらく遠距離になっちゃうけど、私も後から地上に行くから!」と言ってくれた!!
喜んで、山幸彦はトヨタマヒメにもギュッとハグをする。
その様子を切なく見ていたワダツミがプレゼントをくれると言うのです。
この状況でプレゼントと言えば、あの有名な「開けるとモクモク煙が出てくる玉手箱??的な?」
などと思っていたら、ちょっとしたおまじないとのこと。
兄の海幸彦に針を返す時に言葉を唱えるとのことでした。
「この言葉を唱えて、針を後ろ手に持って渡す。そして田植えのシーズンになったら、お兄さんとは離れた土地に田んぼを作る。なんと、水の加護でお兄さんは3年で貧乏になる」とのこと。
可愛い息子認定の山幸彦を許さなかった海幸彦のささやかなお土産だと言うのです。
そして、もう一つプレゼントがありました。
それは、「潮満玉(しおみつたま)」と言って、神力でいつでも海水を出すことができると言うものと、「潮干玉(しおふるたま)」と言って、出した海水を引くことができると言うものです。
魔法みたいな球を受け取って山幸彦はトヨタマヒメとしばしの別れを惜しんでいる間に、ワダツミが海の魚たちを呼び寄せる。
「これから、ホオリ様(山幸彦のこと)が陸の国に帰られるのだが、誰か早く送れる子はいないかな?」
流石の海の長です。大きなサメがすぐに名乗りを上げたのです。
涙を流すトヨタマヒメを尻目に陸に上がる山幸彦。
3年間のブランクの後、海兄はどうなっているのか?次回をお楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
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参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
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