「古事記」第12章「山幸彦と海幸彦/豊玉姫」12-6 最終話
日向三神「瓊瓊杵命(ニニギ)」「火遠理命(ホオリ)」「鸕鷀草葺不合尊(ウガヤ)」の3代、天照大神の直系の神様です。
国宝級笑顔の書道絵本画家Princess香龍です❤️
ウガヤ君とトヨタマヒメの子供も4人も生まれました!!
その子供達は、天孫降臨の時に一緒に降りて来た家臣の「オシヒ」と「クメ」の孫達が遊び相手です。
・・・・
この家臣の「オシヒ」と「クメ」の孫達、子供なのにやたらと強く、ウガヤの子供達を安心して任せられるお目付役です。なんせ、いじめっ子はもちろん、クマがこようが崖から落ちようがサバイバルにも打ち勝つ最強戦士なのです。
・・・・ところで、
天孫として降臨したニニギは、何をしているかというと・・・。
妻のコノハナサクヤヒメは山ガールに目覚めちゃって、最初は姉の磐長姫(イワナガヒメ)を探しに行ったんだけど、富士山の御祭神として活躍しちゃってる。
だから、高千穂から結構遠いのにちょくちょくウガヤ家へやってくる。。。暇なのだ。。。
ニニギの妻のサクヤの姉のイワナガヒメは、結婚の申し出があった時に絶世の美女のサクヤ姫と一緒に来たけど、あまりにも不細工だったので追い返しちゃったと言う。。。
「ごめんね〜〜、そのせいで、みんなにも寿命ができちゃったみたいでさ。。。」とショタ顔のニニギ。(ひいおじーちゃんなのに。。。)
「いえいえ、寿命ができたって言っても結構長いみたいだし」とウガヤは4人目の赤子をニニギに抱っこさせるのでした。
「わぁ、プニョプニョしてて、かわいいね〜〜。でも、ちっちゃい時なんてあっという間だから、この時間を大事にね!!」
ありがたいお言葉も4度目ですけど。。。
しかも、父親のホオリもやって来て、日向三神揃い踏みですよ!!「ウガヤ、おめでとう!!トヨタマヒメが海の国で流行っているっていうベビーウェアを送ってくれたんだよーー!はい!プレゼント!!」
上機嫌で渡されたのは、可愛い人魚の尻尾がついたベビーウェア。女の子が欲しかったのに今度も男の子だったので、ちょっと残念だけど、タマヨリは喜びそうです。
そして、4人目の子供の名前をつけるのに、みんなで頭を悩ませます。
最初の子供が「イツセ」次男が「イナヒ」三男が「ミケヌ」ときたので、次は「若ミケヌ」でいいかなと思ってる。とウガヤが言うと、ニニギがプンスカ怒って、
「それはダメでしょ!!もっとちゃんと考えなきゃ!!」
4人目ともなるとどうでも良くなって来ているウガヤです。
「4人目って言ったら、そろそろ末っ子だよ!!うちらの系統はなんだかんだで末っ子が継いできてるし、この子が王様になる可能性も結構高いんだよ!!」
「カムヤマトイワレビコ」なんてどお?とホオリが提案する。大和国をもっと広く伝えてくれますようにと言う願いを込めて。
なるほどカッコいいし、ニニギ様が降臨されてから日向が平和すぎてウガヤなんて国造りらしいこともやってこなかったから、この子達の代はもっと、本島の方にも力を入れて欲しいかもです。
などと思っていると、ニニギが横槍をいれる。「いやいや、そんな長ったらしい名前はやめた方がいいよ!!絶対に覚えてもらえないもん!!僕だって長すぎて本島の名前知られてないよ?」
そう、実は「瓊瓊杵命(ニニギノミコト)」という名前は本名の一部です。
フルネームは「天瓊岐志国瓊岐志天津日高日子番能邇邇芸命(アメニギニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギノミコト)。。。ながっ!!
親の愛が詰まりすぎて失敗している典型的なパターンだよ!!
短ければ短いほど覚えやすいからね「サノは?」。。。短っ!!
この子が産まれた時の出産小屋を建てた場所が狭野だったけれども。。。
「そうそう!最近、生まれた土地の名前をつけるのがブームらしいし、”狭い野”だけど気にせずに」
ニニギの言葉に言葉を詰まらせるウガヤだけれども、ホオリが素直な感想述べる。
「うわぁ、意味、微妙。。。」
しかし、ニニギは必死に訴える「違うよ、逆、逆!今住んでいる日向の土地が、この子にとって狭くなるくらい、広い視野を持てますようにって意味だから!!」
苦しい言い訳だけれども、続け様に「この子はアマテラスの「天」も、オオヤマツミの「山」も、オオワダツミの「海」も全ての自然の力を手に入れたんだから、言わば最強属性のベビーよ!!日向なんか狭い!っていうぐらいの大物になるからね!!」
響も今風でしょ?とのことで、最終決定は母親のタマヨリに委ねる事にするのでした。
そこへ、タマヨリがクスクスと笑いながら顔を出しました。
「随分と、楽しそうですね。私も「サノ」ってお名前、いいと思いますよ?」
ニニギが鬼の首を取ったかのように喜び、「ほら〜、ウガヤ君、タマヨリちゃんもサノがいいって!!」大興奮です。
最初は微妙だと言っていたホオリも賛同し、ニニギは飛び上がって喜んだのです。
ひいおじいちゃんが一番元気です。
この「サノ」君。「天」「山」「海」の強い自然の力を手に入れた最強属性のベビーがこの国の「初代、神武天皇」になります。
この国を神代から人代へと導くターニングポイントのあの有名な天皇です。
そして、彼の誕生をもって日本の神話の時代は幕を閉じるのです。
プリ香の「古事記」のお話も一旦はお終いです。
ですが、本当はここからがプリ香の日本神話の読書感想文です。
次回からは、プリ香的日本神話の考察をお届けしたいと思っております!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
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参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
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