細菌は悪者ではない
細菌と聞くと、みなさんどのようなイメージがわきますか?
汚いとか、体に悪いとか、病気の原因だ、などでしょうか?
形成外科の医師であり、春日大社の宮司でもある葉室頼昭さんの「神道とひらめき」という本に、現在の細菌に対する間違えた考えを改めさせられる文章があったので、シェアさせて頂きます。
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我々人間をはじめ、ほとんどの真核生物の細胞質には、ミトコンドリアというものがたくさん存在しています。
これは、宇宙に最初にあらわれた最も小さい細菌が、細胞の中に入り込んだものといわれておりますが、このミトコンドリアが、我々が食べた栄養をエネルギーに換えてくれているおかげで、我々は生きることができるのです。
このような仕組みで我々は生きることができるのですから、私たちは細菌との共生によって生かされているという真実のことがわかっていただけると思います。
いま細胞の中にミトコンドリアといわれる微生物がいて、これがエネルギーを作ってくれるおかげで、私たちは生きていけるのだとお話しましたが、我々と共生している細菌や微生物はこれだけではありません。
我々の体、特に腸の中には無数の細菌や微生物がおり、これらの細菌類が食べたものを発酵させて分解し、我々にとって必要な糖・アミノ酸・ビタミン類などいろいろなものを生み出してくれるので、食べたものが生きる力となってくるのです。
また、大腸の中にいる無数の細菌は、不要となったものを外に排泄できるようにしてくれているのです。
これはまさに細菌との共生の姿であり、我々は細菌のおかげで生かされているといっても過言ではありません。
それなのに近年は、なんでもかんでも抗菌だと言って、細菌や微生物を殺すことばかりを考え、怪我をしたり体の調子が悪くなれば、すぐに抗生物質を飲んだり、また食べ物も毎日このような薬を使ったものばかり食べています。
ですから、当然、体内の細菌は死んだり、弱ったりしますから、われわれの生きる力もまた当然、衰えていろいろな病気になるのです。
これもまた生物の原点を忘れた姿であり、ここにも多くの病気を引き起こす原因があると思います。
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以上です。
細菌にはもちろん人間の体を害するものもいます。
でも人間を助けてくれている細菌も沢山いるということを忘れてはいけません。
地球で1番偉く、賢いのは人間ではありません。
人間は生かされているのです。
地球の生態系を破壊しているのは人間。
はっきり言って人間のせいで他の生物はものすごい被害を受けています。
それに文句も言わず、人間を生かしてくれているのです。
私は虫が苦手です。
こんな虫、いなきゃいいのに。なんて思っていました。
でも、ふと思ったんです。
この虫は、地球上の生き物からしたら、私より役に立っているんだと。
地球上の生き物にとって、人間は1番不要なんですね。
なので、謙虚に、自然に感謝して生きていこうと思いました。
人間は自分たちの力だけで生きているのではなく、細菌や微生物、自然の力によって生かされているのです。