~虎に翼~ 滝に打たれる滝藤さんの多岐川さん
どうも。
こりーぬ、です。
初めての方も、また読んでくださってる方も
ありがとうございます。
花岡の死から1年。
人事課長になった桂場さんと
秘書課長になった久藤さんが
最高裁長官になった星さんという
おじ様と歩いている。
話題になっているのは
滝に打たれている、
滝藤さん演じる
多岐川さんのこと。
あの人ならやってくれるだろうと。
何を?
寅ちゃんは桂場さんから呼ばれて
家庭裁判所の手伝いに行けと言われる。
年明けまであと2か月という状態で
新年からは家庭裁判所が設立されるので、
その準備室に入れという人事だ。
寅ちゃんは、私を頼りにされているのなら、
成功の暁には今度こそ
私を裁判官にしてくださいと言う、
んー、まあ……善処しようという
桂場さんだけど……?
設立準備室の場所は
法曹会館だが、
訪ねてみると屋上に小屋を建てたところに
それはあった。
話題の人物はするめを七輪で焼いていて
のんきな雰囲気。
掘っ立て小屋は一応事務所としての
体をなしていて、
中に入ると、また小橋が。
それから、意外な人物が声を掛けてくる。
稲垣。
ごめん。私、回想をはさんでも
ぼやーっとしか思い出せなかった……
明律大で同期だった彼は
人の良さそうな性格の人。
多岐川さんは、
名前を言い合ったところで相手のことは
わからんし、
酒がいちばんいいだろうと
一升瓶を出してきて、寅ちゃんはあきれ顔。
稲垣は、同期で一緒に働けて
嬉しいといい、続けて
「花岡のこともあったし……」
というと、
多岐川さんは
「ああ、あのバカ判事のことか」といって、
君たちもヤミ米を食べただろう?
そうですけど、花岡さんは担当判事として!
と、
寅ちゃんは多岐川さんと口論になりかけるが、
もうこの話はやめだ!
どうせ平行線だ、
俺も正しい、きみも正しい。
といって、話を打ち切って飲み始めた。
補佐の汐見さんは
中間管理職のように
「あとでよく言っておくから」と
寅ちゃんに申し訳なさそうにする。
猪爪家の炊事場で
花江ちゃんが味見をして
はるさんに味の確認を求める。
はるさんは、OKを出す。
なんか、このやりとりだけでも
時が経ったことを思わせる。
新婚当時の花江ちゃんは
煮物の味付けで何度も
「うーん、もう、少し、お砂糖を入れて」って
言われて、愚痴をこぼしてたら
はるさんに聞かれてぎくしゃくした
なんてこともあったっけね。
そこへ寅ちゃんが帰ってくる。
もう優未ちゃんが大きくなってるぅ
4,5歳くらい?
甥っ子二人が面倒を見ててくれて
寅ちゃんにご苦労様と声を掛けてくれて
なんて、いい子たちなんだ。
直明くんは、大学の仲間と
東京少年少女保護連盟という
ボランティアグループを作って
親を亡くした子供達と遊んだり
支援をしたりすることに
夢中になっているという。
はるさんと花江ちゃんに
質問される形で家庭裁判所のことを
説明する寅ちゃん。
GHQの指令で家庭裁判所を作ることに
なったものの、
少年審判所と家庭審判所を合併させろ
ということなんだけど、
この二つが「全く」の別物というのが
準備を進めていくうえで困難な点。
家事審判所というのは
発足してから1年も経っていない組織で、
民間のもめ事を解決する場所。
少年審判所は
大正時代から続く行政機関で
法や罪を犯した少年の処遇を決める場所。
どちらの組織も合併には反対で、
お互いに一緒になんてできるか!という
態度で、準備室の面々も困っている。
それでも、年明け1月1日から施行される
新しい少年法で合併することは
決まってしまっているので、
それぞれの組織の人間たちが
どう考えていようが、
あと2か月足らずで
家庭裁判所は発足させなければならない。
どちらの審判所も
問題が山積み。
家事審判所は
外地から引き揚げてきた人が溢れ、
夫や父親を亡くした多くの家族が
相続や遺産のことで困っていること、
少年審判所は
親や家族を亡くして浮浪児と
なっている子供が
市中に溢れていることで
なんとかしなくてはならないことが多くて
頭を抱えているのは同じ。
じゃあ、と
間に立って話を進めている
汐見さんが
「手を取り合いましょうよ」
というものの、
形の違うものを
短期間でひとつにしようとすることに
無理がある。
それをマッチ箱の組み立てで
ぐしゃっとしてしまう寅ちゃんに
表現させて
今日のところはおしまい。
花岡が亡くなってから1年。
新聞に、花岡の奥さんが
花を描いた個展を開いたという記事が
ちらっと写っていました。
何かの伏線になるのか?
それにしても、
多岐川さんという人は
歴史的には「家庭裁判所の父」と
言われている人をモデルにしているそうですが、
今のところは
ちゃらんぽらんな人物として描かれています。
人と人は分かり合えない。
それぞれの正義を持っている。
その考え方は家庭裁判所に相応しいかも
しれないけど、
この人のすごいところ、というのを
この後、どうやって描こうとするんだろうか。
私の未熟な思考では、まだ想像がつかない。
そして、直明くんが
子供の成長過程における問題に
興味がありそうというのは
以前、どうしても売ることができなかった
本のタイトルでわかっていたけど、
彼はどういう方向に進もうとするんだろう。
教師というのは一番考えつきやすいけど、
保護司とか、
家庭裁判所の職員とか?
でも、もっと直接的にかかわっていきたいと
考えると思うので、
今後の成り行きを見守り隊と思います!
硬い話だと、どうしても正確性を
優先したくなってしまって、
バカっぽい話に振りにくいな。