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〜虎に翼〜 復帰したいけど、難しい

どうも。
こりーぬ、です。
初めての方も、また読んでくださってる方も
ありがとうございます。

弟が帝大を受けずに
家族の為に働く、
というのにもやもやする虎ちゃん。

とはいえ、お金は必要で、
お父さんの直言さんがどうにか
貰ってきたマッチの箱詰めの
仕事を請け負うことに。

それでねー
阿笠博士…じゃなくて
重田さんというお父さんの会社で働いていた
おじいさんにも声をかけて
虎ちゃん、直明くん、と主に3人で
その仕事をすることに。
お母さんと花江ちゃんは繕い仕事。
お父さんは優未ちゃんのお世話。

年が明けて昭和21年。
お正月にお父さんが家族に挨拶をするんだけど
「こうして家族そろって正月を迎えられて」って
言い掛けて、優三さんが戻ってないことに気づいて
優三さんが元気に戻ってくるのを待とう、って
言うんですよ。

ここで、花江ちゃんが
ようやく言えるようになるんです。
「虎ちゃん、優三さんの話、もっとしていいのよ」
「写真も飾っていいの」
「もっと早く言ってあげられればよかったのに、
ごめんね」
こう言ってもらえてはじめて、
虎ちゃんは鞄にしまいこんでいた
優三さんとの写真を飾り、
少し大きくなってきた優未ちゃんに
これがお父さんだよ、って言えるようになれた。

そしてその年の5月、本来なら直明くんが
入学しているはずだった帝大も
新入生を受け入れ、入学式が挙行されたことが
ラジオニュースで流れる。

その夜、台所の土間で本を読んでいる
直明くん。
入ってきた虎ちゃんに気づいて
本を隠そうとするんだけど、
堂々と読んでいいのに、って
声を掛けられる。

直明くん、岡山からの汽車賃にする為、
持っていた本を売ってきたんだけど、
アドラーの『問題児の心理』だったかな?
これだけは売れなかったんだって。
もう内容も覚えてるけど、
眠れない夜には活字を読んでると
落ち着くと。
大学に行かせられない負い目みたいなのが、
家族全員から感じられて
なんか居心地も良くないんでしょう。

そんな弟に
虎ちゃんはずっと行李に仕舞い込んでいた
読みやすそうな法律関係の本を
引っ張り出してきて
貸してあげるのです。
直明くん、嬉しそう。
本当に勉強好きなんだね。

勉強させてあげたい。
虎ちゃんもそう思ったんでしょう。
翌日?雲野先生の弁護士事務所を訪ねる。

ちょうど雲野先生と
男性弁護士(名前覚えてない)が
外出から帰ってきたところで
事務所で話をすることに。

虎ちゃんが辞めた後すぐ、
依頼が減ってしまい
事務の女性も、よねさんも
辞めてもらわざるを得なかったという。

虎ちゃんも、よねさんと
喧嘩別れのようになっていることを
とても悔やんでいるよう。

よねさん、この描き方だと
やっぱり亡くなってるのよね…
あのカフェー以外に行くところがない人だから
あそこにいないということは
そうなんだろうなと思ったけど、
私はまだ受け入れられてないです…
どうか、ワンチャン……

相変わらずお人好しの
雲野先生は、
現状、依頼料を野菜でもらったりして
お金儲けは上手くない。
そんな状況の事務所に
「雇ってほしい」とは言い出せない
虎ちゃんは、山と積まれた大根とさつまいもを
お土産にもらって帰るのでした。

その後、何軒かの弁護士事務所に
雇ってもらえないか当たってみたものの
どこからもいい返事は
何か月も、
貰えずじまい。
虎ちゃんが稼ごうと思ったら
弁護士の仕事しかできないのに。

それでも、お姉ちゃんはもう頑張ってる、
これからは俺が頑張る番だからさって
なんてできた弟さんなんでしょう、と
ちょうど小耳に挟んだ阿笠博士……じゃない
重田さんがそう言うんです。
でも、虎ちゃんは相変わらずモヤモヤしてる。

そうしたら、何かが倒れる音と、
お母さんと花江ちゃんの悲鳴が聞こえて
駆け付けてみると、
お父さんが咳込みながら倒れ込んでる。
弟は医者を呼んでくると駆け出していき、
お母さんと花江ちゃんは
お父さんを横にさせる。

虎ちゃんは、倒れてきた幾つかの写真立てを
片付けようと手に取ると
写真の裏に紙が挟まっていたのに
気づいて広げようとする。

すると、お父さんが必死に
「やめろ!見るな!」と叫ぶ。
虎ちゃんは構わず、それを広げると、
それは、
死亡報告書、だった。

そこ記された名前は
佐田優三。戦病死。
日付は4月30日。
死亡地がたしか遼寧省と書いてあったので、
大連にいたのでしょうね。

実は、雲野先生の事務所から
虎ちゃんが戻ってきた時、
お父さんは読んでいた手紙を
背中に隠していたんです。
それが、これ。

たぶん、この時だったと思うけど、
虎ちゃんは、
「優三さんが帰ってくるまでは
私が頑張らないと」って言っていた。
お父さん、それを聞いてしまっては
すぐには言えなかったと思う。

死亡通知書が届いたのが、5月。
それから倒れた時は10月ってなってたと思うので
約半年間、お父さんは
虎ちゃんと家族に隠し続けていたことになる。
(時期はうろ覚えです。間違ってたらすんません)

死亡通知書をみた虎ちゃんのところで
今日のお話はおしまい。

それぞれの気持ちが分かりすぎて
つらい。

何度でも言うけど、
戦争はクソです。
いいこと、ひとつもない。

儲かるのは
戦争関連事業に携わる人たちと
一部の政治家だけ。
戦争は一度始まったら、
やめるのに、色々と口実が必要になって
大変なんです。
踏み出してしまってからでは遅いの!

ここにきて、
虎ちゃんに絶望やピンチが
次々と襲い掛かってきてるんだけど、
お父さんが訴えられたときや
弁護士になっても女性としての不自由さを
意識させられていた時とは
ちょっと違うと思います。

戦後まもなくで、誰もが自分のことしか
考えられる余裕がない世の中。
自分が先頭に立って引っ張っていかないと
率先して助けてくれるひとは
まず、いない。

家族は味方だけど、
お父さんは病気、
夫とお兄ちゃんは、戦死。
弟はまだ若く、頼り切ることはできない。
頑張らなければ、子供達も
路頭に迷ってしまう。
女性には、この時、まだ力がなく、
辛うじて弁護士資格を持っている
虎ちゃんが一番物事を動かす力を持っている。

明日以降を見てみないと何とも言えませんが、
こんな状況でも、虎ちゃんに悲愴さ、というか
もう見ていられないという気持ちにはまだ
ならない。
この虎子というキャラクターと
伊藤沙莉という女優の持つ
力強さが、明るい未来を感じさせる。
もちろん、物語の冒頭で先が語られている
という安心感もあるかもしれないけれど。

うん、やっぱり楽しみです。
何と言っても、
これから4か月以上もあるんですよ。

裁判官としての虎子の方が
断然長いというのがよい。
私は、モデルになった方の人生を知らないので
このまま虎子のドラマとして
楽しんでいきたいと思います。






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