宗教!?怪しいLES WORLDのイベントに参加してみた!
LESWORLD(レワールド)とは、旅するエンターテイメント集団です。
世界中の孤児院、スラムの子ども達と共にミュージカルを創る活動を中心に、 国内でのミュージカルや フェスの開催等、エンターテイメント/表現教育プロジェクトを行っています。
一方で、「宗教っぽいやばい雰囲気があって不安」「怪しい団体が運営しているらしい」という噂が出ています。
今回は、LESWORLDが本当に宗教団体なのか、運営元が怪しいかを検証していきます。
なぜ怪しいと噂されるのか
まず、なぜ怪しいと噂されているのでしょうか。実際の声を元に考察してみました。
宗教っぽい?!
怪しい理由①:宗教的な部分を感じるから。
宗教とはどんなイメージがありますか。もしかしたら多くの人が「恐怖」「搾取」「拘束」…カルトと間違えて認識している人もいるかもしれません。ちなみにLESWORLDではカルトのようなことは起こりません!
宗教とは、目に見えない何かを信じたり、それを祈って生活したりすることを指します。
確かに「愛」「悲しみ」など目に見えない人の感情にフォーカスしたワークショップが多いため、宗教的と思う部分はあるのかもしれません。ワークショップについて後程詳細を説明します!
適性審査がある?!
怪しい理由②:適性審査があるから。
LESWORLDでは先程お話したように、感情にフォーカスしたワークショップが多いです。そのため、その環境が苦手と感じる人もいます。説明をすべて終えた後、就職活動と同じように、参加者側も運営側もお互いに参加をお断りする場合があるそうです。
ちなみに基本的に運営側から断ることはありません!私が参加した際は、ろう者やもう者(聴覚、視覚障がいを持つ方々)、国籍が海外の方も参加していました。
独特な世界観がある?!
怪しい理由③:独特な世界観があるから。
感情にフォーカスしたワークショップ意外にも、歌やダンスなどミュージカルのようなワークショップや、多くの人と対話して絆を深めるワークショップのような、様々なワークショップがあります。それぞれ異なる音楽や照明などにより環境が演出されるため、毎度その世界観に完全に引き込まれます。普段考えないことを考えさせられ、非日常的な世界観を味わいます。
実際の参加者の声
怪しいと思われる要素はいくつか洗い出しました。では、本当に参加するとマイナスな感情になるのでしょうか。実際の参加者の声についてお話します。
2泊3日の国創りFESでは、普段はしない、人と触れ合う経験をします。ハイタッチ、握手、ハグ…すると自然と、大切な人にはハグしたいと思う気持ちが芽生えるようになります。
誰も1人にさせない工夫がされています。自分はいつも追いやられて端っこにいて見てくれる人はいない…そんな人は1人もいません。必ず誰かが気にかけて見てくれていると自信を持つことができます。
「ありがとう」が飛び交う環境です。4日目は4日前まで他人だった参加者同士が、みんな泣きながら「出会ってくれてありがとう」と言っています。初対面でも3泊4日でかなり仲を深めることができると実感しました。このように初めは軽蔑していた相手にも心を開くことができるようになる4日間はとても濃い4日間でした。
このように、マイナスの感情を持った参加者はほとんどいませんでした。日常生活でもプラスに活きる感情を知ることができた人が多いと思います。
気になる内容は?!
参加するとプラスな感情を引き起こすことが3泊4日の内容、気になりませんか。果たしてどのように過ごすのでしょうか。
1日目 〜みんなで国づくり〜
参加者150人が一気に広島駅に集合し、貸切バスに乗ってある山の上のヘリポート跡地まで移動します。周りには何もなく、完全貸切状態の空間です。着いてまもなく、そのヘリポート跡地一面に150人が泊まるテントを建てます。まるで自分たちだけの国ができたかのようでした。
夜は満点の星空の元に囲まれます。焚き火を囲んで団欒する人、2日目のFESの準備をする人、自由に過ごす時間がやってきます。その夜の時間で一気に周りとの距離を縮めます。
2日目 〜お金のいらない国とFESづくり〜
朝、みんなで水浴びをしてスッキリした状態で1日を過ごします。お金がなくても成り立つ国を実体験し、夜はLESWORLD LIVEというFESを行います。まるで自分たちの国に文化ができたかのようでした。
テーマは「人生最初の日」。キーワードは「産まれる(BIRTH)」。自分自身と向き合いながら、語らい、歌い、踊る1日を過ごします。
3日目 〜みんなで国旗づくり〜
朝、みんなで「BIRTH」という文字が書かれた真っ白な布に自分たちで色を付けます。手形、絵、文字…個性溢れた作品。まるで自分たちだけの国旗が作られたかのようでした。
その後自分たちの国の中心で一度だけ、燃え尽きるように「BIRTH」という曲を歌い、踊ります。参加者の気持ちがひとつになったように感じました。
4日目 〜国の終わりと振り返り〜
この4日間を振り返る時間があります。自分自身へ手紙を書く時間、周りへ感謝を伝える時間があります。そして自分たちの荷物をまとめてテントを解体します。まるで国を解体するかのようでした。
数日前「初めまして」の参加者たちが家族とのお別れをするかのように別れを惜しみました。普段することがない一生分のハグをしたと思います。
参加者に聞いた! 人気コンテンツ!!
4日間の過ごし方についてわかったところで、その中でも人気なコンテンツをランキング形式で挙げてみました!※今回の参加者の声を参考にしています。
お金のいらない国
BIRTHをみんなで歌って踊ること
LESWORLD LIVE
お金のいらない国は人気でしたね。私も1番楽しかったと思います。数時間があっという間な感覚でした。通貨がなく、全員がGIVEの精神で自分のお店を出店します。物を与えたり、特技を披露したり、絵を描いたり、誰かを応援したり…
お店がありすぎて全てを周り切ることは不可能でした(笑)出店内容で人柄や個性がわかって面白いコンテンツだったため、周りきれなかったことが1番の心残りでした。
【結論】LESWORLDは怪しくない!
LESWORLDという団体は本気で「旅するエンターテイメント集団」として活動しています。今回は国づくりFESを取り上げましたが、毎年世界中の孤児院の子どもたちのところへ参加者全員で行き、現地の子どもたちとともにミュージカルを作り上げるという活動をしています。
国づくりFESはコロナ禍で海外の孤児院の子どもたちのところへ行けないことがきっかけで発足したそうです。同じように日本では「無人島100日FES」というイベントを夏に無人島で行っています。
国創りFESのコンセプト「人生最初の日」
無人島100日FESのコンセプト「人生最後の日」
2つのイベントは繋がっていて、続きのストーリーとなっています。一度どちらか参加すると、もう一方に行ってみたい好奇心が芽生えます。
また、今年は「THE ONE」という活動もスタートしました。孤児院の子どもたちの元へ行くのではなく、子どもたちを出向くのです。日本で共にミュージカルを作りあげる活動です。
私は最近この団体に携わるようになりました。夢を追い続けてどんどん世界を巻き込んでいく、平和で平等な世の中を目指していく、その姿勢に惹かれています。今後も引き続きLESWORLDに携わりたいと思っています。