精神科訪問看護〜利用者と看護師〜プロファイリングNo.2

プロファイリングNo.2
Fさん　30代後半　男性訪問看護師　

長身に短髪で、黒縁メガネが印象的な彼。初めて話した時の彼の表情に、優しい人柄なのだろうなと思わされた。話した印象として、彼の発する言葉の強弱が心地よく感じられ、安心感があり、会話自体をもう一盛り上がりさせてくれる。そんな彼だが、訪問看護で初めて私の家に、迎えに来てくれた際に、ちょっとしたハプニングがあった。それは、実は私の家が大きいのだが、あまりの大きさに、彼はオーバーリアクションなのかと思うくらい、驚いたのだ。彼は、家がとても大きいですね、凄いですね、と言った。それだけじゃなく、かくれんぼ出来ますね、とも言ったのだ。初めは、露骨に褒めてくるな、と言う印象だったのだが、色々話していくうちに、ガラリとイメージが変わった。それは、彼は良いところを的確に、しかも、嫌味なく褒めているところだ。それは、自分でちゃんと感じて、思ったことを、素直に褒めているからであろう。単純で、ただそれだけなのだが、難しいことである。その、素直な褒め方が出来ること、それが彼の才能であると思った。きっと今まで、患者さんや、利用者さんの良いところを、いっぱい見つけてきているのだな、と想像でき、看護師としても人としても、素敵だなと思った。また、彼から、その素直な褒め言葉を、言われた人たち皆が、嬉しかったであろうと思った。私もその1人だ。いつも、人の良いところを見つける、そんな彼と、また話したくて、私は30分の訪問看護が楽しみになるのであった。

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