SWITCHCRAFT 切り替える力
要約
レジリエンスに対する理解は、数十年で大きく変わった。
レジリエンスとは、人生が一変するような状況やストレスに直面したとき、適応するために行動を起こし、それを継続していく力だ。
レジリエンスを高めるうえで優位となる「保護要因」があることもわかった。
この能力には、物事がうまくいかなかったときに世間と距離を置いて引きこもるのではなく外部に助けを求める、アルコール摂取を控える、薬物乱用に走らない、バランスの取れた食事をとって運動するといった有益な行動を選ぶほかにも、くよくよ悩んで心配ばかりするといった無益な行動を選ばないことも含まれる。
人生とは選択の連続で、その選択が「正しい」か「間違っている」かに二分されることはめったにない。
複雑で予測不能な世界を生きていくうえでは、やり抜く力だけではなく「切り替える力」も重要となる。
それが、人生で成功をおさめるカギとなる。
私の研究では、不安感が強い人にとって最大の問題は脅威を過剰に「検知する」ことではなく、いったん検知した脅威を「意識しないようにする」のが不得意なことだった。
意識を切り替えるのが苦手なのは、驚異を察する能力の高さとは別物だ。
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