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シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント

シリコンバレーの伝説を、あなたに。

UberやTwitterにも投資した伝説の起業家、ナヴァル・ラヴィカント。

彼は、どのようにして成功を掴み、そして幸せを手に入れたのか?

彼の思想は、ビジネスパーソンだけでなく、自分の人生をより良くしたいと願うすべての人にとって、貴重な指針となるでしょう。

「成功」と「幸せ」を両立させたいあなたへ。



要約

・エリックの前書き
ナヴァル・ラヴィカントはシリコンバレーと世界中のスタートアップ文化を象徴する存在である。
彼はこれまでいくつもの企業を立ち上げ成功させてきた。
また、エンジェル投資家でもあり、数百社に投資している。
ナヴァルはこうした経済的成功を遂げるだけにとどまらず、人生や幸福に関する独自の哲学を語って、世界中の読者やリスナーを魅了している。
本書は、そんな彼が語った知恵を収集しまとめたもので、彼のように生きる方法を示してくれる。

・「努力量」は勝負を決めない、「方向」を探り、定めよ
努力は富とほとんど関係ない。
週80時間食堂で働こうが、リッチになれない。
リッチになるということは、「何をするか」「誰とするか」「いつするか」を理解するということなんだ。
努力するより、理解するほうが大事だ。
もちろん努力は大事だし、おろそかにはできない。
でも努力は正しい方向に向けなくてはならない。

・運に頼らずリッチになる方法
カネではなく、地位でもなく、富を求めよ。
富とは、「君が寝ている間も稼いでくれる資産」だ。
カネとは、時間と富を人に与えてるための手段だ。
地位とは、社会階層内での君の立ち位置だ。

「地位のゲーム」をする人は無視せよ。
彼らは「富の創造ゲーム」をする人を攻撃して地位を得ている。

時間を切り売りしていてはリッチになれない。
経済的自由を得るには、エクイティ(株式、事業の一部)を所有せよ。

インターネットはキャリアの可能性をとてつもなく広げた。
ほとんどの人はまだそのことに気づいていない。

「同じゲーム」を何度も繰り返せ。
富であれ人間関係であれ知識であれ、人生の見返りはすべて複利で殖える。

「特殊知識」「説明責任」「レバレッジ」を武器にせよ。

特殊知識とは、訓練では身につけられない知識のことだ。
もし君が訓練できる知識しか持っていなければ、訓練された別の人に取って代わられる。
特殊知識を見つけるには、何であれ今の流行を追いかけるよりも、君の純粋な好奇心と情熱を追い求めよ。
特殊知識を身につけるプロセスは、君には遊びのように思えるが、傍目には仕事をしているように見える。
特殊知識を教えることができるとすれば、それは学校ではなく、徒弟性や見習いを通じて教えられる。
特殊知識は専門性や創造性が非常に高い場合が多いので、外注や自動化ができない。

説明責任を引き受け、君の名のもとに事業リスクを取れ。
社会はその見返りとして、君に責任、エクイティ、レバレッジを与えてくれる。

レバレッジなくして富はない。
事業にレバレッジをもたらすのは、「資本」「労働力(人)」「限界費ゼロで複製できるプロダクト(コードとメディア)」だ。

資本とは、カネだ。
カネを集めるには、説明責任をもって特殊知識を活用し、優れた判断を示せ。

労働力とは、君のために働く人だ。
労働力は最古にして最も激しく争奪されてきたレバレッジだ。

資本と労働力は、許可型のレバレッジだ。
資本を得るには、誰かに与えてもらう必要がある。
労働力を得るには、誰かに従ってもらう必要がある。

コードとメディアは、非許可型のレバレッジだ。
これが、新興の富裕層を支えているレバレッジだ。
ソフトウェアやメディアをつくって、君が寝ている間も働かせよ。

「ビジネス」という名のスキルは存在しない。
ビジネス誌やビジネス講座は避けよ。
ミクロ経済学、心理学、説得術、論理学、数学、コンピュータを学べ。

・読書
実をいうと、私は人が思うほどには読書をしていない。
せいぜい1日に1、2時間だね。
だがそれでも世界のトップ0.00001%には入る。
私が人生で何らかの物質的成功を収め、何らかの知性を得ているとしたら、それはひとえにこの読書量のおかげなんだ。
現実の人間は1日1時間も読まない。
たぶん、1日1分も読んでいないだろう。
読書を本物の習慣にすることが、一番重要だ。

・お金は「ほんの一部」にすぎない
あなたはどれくらい幸福ですか?
今は10段階の9だ。
たしかに、お金があることは助けになっているけれど、本当のところお金はほんの一部でしかない。

いま私が幸福でいられるのは、「私にとって一番大事なことは私自身の幸福だ」ということを長年かけて学び、幸福をいろんな手段で育んできたからなんだ。
幸福は親から受け継ぐものでも、みずから選択するものでさえなく、健康や栄養管理のような、身につけることができる、ごく個人的な「スキル」なのだろう。

当然、幸福の定義は人それぞれだが、私にとって今の幸福とは、「苦しまないこと」、「欲しないこと」、「未来や過去のことを考えすぎないこと」、「今この瞬間とありのままの現実」、「あるがままを受け入れる」ことだ。

・欲望は「たちの悪い契約書」
人間が一番冒しがちな間違いは、「外的環境に何かが起こったら幸福になれる」と信じることだと思う。

たとえば私は新しい車を買った。
今は車が来るのを待っているところだ。
もちろん、毎晩ネットの掲示板で車のことを読んでいるよ。
なぜだろう?
ただの物体なのに。
ただの車なのに。
それで人生がたいして変わるわけでもないのに。
車が来たとたん興味を失うことはわかっているのに。

要は、欲することに憑りつかれているんだね。
外からやって来る物体が、何かの幸せや喜びを運んでくる、という考えに憑りつかれている。
でもそれはまったくの妄想だ。
といっても、外に向かって働きかけるなと言っているわけじゃない。
それは絶対すべきだ。
私たちは何かをするように生まれついている。
砂に潜って一日中瞑想するだけのために生きているんじゃない。
自己実現すべきだ。
自分の道を進むべきだ。

ただ、「外の世界の何かを変えれば、自分にふさわしい平安や永遠の喜び、幸福が得られる」というのは、私を含めみんなが持っている妄想だ。
「あれを手に入れたら幸せになる」と思い込むのは、私たちが何度も、何度も、何度も繰り返す過ちだ。

欲望とは、「欲しいものを手に入れるまで不幸でいます」という契約を自分自身と交わすことだ。
ほとんど人は、このことを自覚していないと思う。

・すべては「体の健康」あってこそ
私が人生で最優先していること、幸福よりも家族よりも仕事よりも優先していることは、「私自身の健康」だ。
すべては私の体の健康から始まる。
第二が私の心の健康。
第三が家族の健康、安泰だ。
これらさえあれば、世界を相手に思いっきり戦える。


リッチになりたければ、カネではなく、地位でもなく、富を求めよ。
富とは、「君が寝ている間も稼いでくれる資産」だ。

幸福は親から受け継ぐものでも、みずから選択するものでさえなく、健康や栄養管理のような、身につけることができる、ごく個人的な「スキル」である。



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