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フランス映画

フランス語を習い始めてから、フランス語の映画やドラマを観るように
しています。それは、前回の投稿で書いた通り。

先日。ある映画を観ました。

今日はちょっと重い内容になるかもしれませんので、楽しい話題が
お好きな方はスルーしてください。

観た映画はこちら。

愛する人に伝える言葉

Amazonプライムで観ることができます。
フランス映画と検索すると出てきます。

フランス語を勉強したくて、内容もあまり気にせず観始めました。

そう、聞き耳立てて言葉を拾おうと思っていました。

しかし、内容が、あまりに自分の人生にヒットしてしまい、
途中からはストーリーに引き込まれてしまいました。

主人公は演劇学校の予備校みたいなところの講師です。
演出家のような存在で、多くの生徒を持っています。
その中で、自分の病状から長くない命を燃やすかの如く、生徒たちに
それこそ必死で、自分のなかにある培った思いを惜しみなく伝える。


Gyonwon Kim氏 撮影

私は素人ですし、立場は全く違いますが。
演劇を愛する者として、講師として、共感しました。

もし自分が不治の病で時間が限られていたら、持てる知識や力をすべて注ぎ、生徒たちに思いを伝えようとするでしょう。それは病気でなくても当然すべきことですが、そうであればより厳しい過程になるかもしれません。



そして・・・
それは、、、
あまり詳しくは触れたくはなく、いつもサラっと書くのですが。
私の息子(次男)が、先天症の病で10歳で見送った経験から
映画の中の母としての思いに共感というか、、
なんとも言えない思いがありました。


映画の中で主治医のドクターは、実際のガンの専門医である方が演じたと言います。その中の言葉が胸に刺さりました。
「(死に向かう)患者にとって最大の贈り物とは何か?」
「患者を開放するために必要なのは、死ぬ許可だろう」
「この許可を出せるのは主治医と家族だ」
「死んでもいいという許可が最大の贈り物だ」
「戦わないで、旅立っていい、こういえば患者は楽になる」

それらの言葉が・・・

日本語訳は直訳なのか?どうなのか?わからないのですが。
字幕を見ながら涙が止まらなかったです。

私は、苦しむ息子に
「もう苦しまなくていいよ。楽になっていいよ」
そう言葉をかけたとたんに、呼吸を止めてしまったことを、
ずっと後悔していたのです。

あの言葉を言わなかったら?
もっと頑張れって言ったら?
あの子は頑張ったかもしれない。でも、苦しかったに違いない。
だから、良かったのか?

その答えは、だれもわからない。
映画の医師が言ったことが正しいのかはわからない。

しかし、ずっと前に投稿したミディアムで。
解放されたことを知って、それはそれで良かったのかも・・・と
思うことにしています。
自分の自責の念に潰されそうになっていたので、私自身が解放されたんだと
思いました。


Shannon LawfordによるPixabayからの画像

先ほどの言葉の数々は、ホスピスのような死に直面した患者へどうあるべきかを、接する看護側に伝えていたものです。大きな病院は、チームを作って、担当医がスタッフらと共に患者のために、治療・看護方針を話し合ったりします。ここで、日本と違うのは。
看護側の気持ちや何が起きてるかなどのシェアをして、みんなで受け入れ、
そういう時はどうしたら良いかなどの共有をしていくとこかなと思いました。そして、看護側にも辛さ苦しさを開放する音楽などを使った療法が取り入れられてるところ。
少なくとも、私がいた医療現場では、
そういう事はしていなかったと思います。

あと、患者に寄り添うスタッフに「泣いてもいい」と、
映画の中の医師は言いました。
私は初めて担当した患者が亡くなった時、「泣くな!」と
上司に怒られましたから・・この映画の医師には驚きました。

正直、私の子が亡くなった時、泣いて欲しかった。
その周りにいたスタッフの方々のお顔は覚えてませんが、
全員が直立不動でクールで真顔だったのは覚えてます。
本当は堪えていたのかもしれませんが、今となっては
どうだかわかりません。



私が看護職に携わっていたのは数十年前。
看護する側としては、私は昔の記憶しかありませんから、今の現場はもっと発展しているかもしれません。
そうあって欲しいです。
事務的ではなく人間として患者に寄り添うこと。真剣に寄り添う事。

家族側として言うならば、家族は本当に安心すると思います。


u_9p7tw4noz0によるPixabayからの画像

そして、看護する人も、一人の人間。
家族も生活もある。おなじ人間なのです。辛いことも悲しいことも有る。
平等にケアされるべきだと、個人的に思います。

今回観た映画は、なんだか自分の人生とリンクが多く、
驚きの中で、引き込まれた作品でした。

どの立場から観ても、その者になって自分を振り返る、
貴重なものとなりました。

タイトルは、物語の中で、一番伝えたかったことかもしれません。
私の好きなハワイのフナの教えと、さよなら以外はリンクしているように
思いました。
最期の時に・・・愛する人に伝える言葉。

『わたしを許してほしい。
 あなたを許します。
 ありがとう。
 愛してる。
 さようなら』

私の亡くなった子の最期の言葉は。
『ありがとう』でした・・・


最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

この映画、色々考えさせられる物語です。

次回も、フランス語の映画について書きたいと思っています。
また、ご訪問ください。

愛と感謝を込めて

Lisa Love ❤






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Lisa Maria
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