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今日のリセツ
咳が残っているので、ちょっと動くと、少ししんどい
それでも、仕事は待ってくれないので、5連勤
6日目の今日は何もしないと決めて半日勤務にした
けれど、大体こんな日に、いろんなことが起きるのである
遅めの昼食後、利用者家族から着歴が入っており折り返すと、
本人が一人で出て行った(無断外出)と連絡を受けたと言う
「離設」である
自宅でくつろぐ身には、寝耳に水
現場は気を遣ってこちらに連絡を入れなかったようだが
家族にしたら、ケアマネが窓口なので、仕方がない
本人の住んでいた家は、すぐ近くなので確認に向かう
自宅周囲を確認している時に、見つかりましたと連絡が入った
友人宅を訪ね、驚いた友人が連れ帰ってくれたのだった
夕方、様子を見に来た息子さんから
「声聞いて、だいぶ怒ってはるわ〜って思って」、と言われた
知らず知らずに、怒りオーラを出していたのか、
申し訳ない、ごめんなさい
怒っていたと言うよりも、慌てていたのが正解なのだが
今までも度々、無断外出を繰り返していただけに
なんで!?と言う気持ちもあった
オートロックでカードがないと出られない環境なのに
どうやって?
実は、消防設備の点検で出入りしていた業者さんが
本人を家族だと思い、通してしまったようである
本人は身なりもきちんとした姿勢の良い男性なので
普通に会釈でもされたら、誰も認知症だと気づかない
彼は近くに住む弟の身を心配して、お見舞いに行ったのだった
弟さんは、今週初めに亡くなって、本人は通夜と葬儀に参列した
けれども、彼の中では、弟さんは闘病中で
心配で心配で、居ても立ってもいられなかったらしい
夕方に来た息子さんに
本人は覚えていないと思うから、叱らないでくださいと伝えた
本人に会った息子さんは
「親父、今日のこと、全部覚えてましたわ」と驚いていた
本人は
「弟が心配で、ちょっと外へ出てきたんや」と言い
「叔父さんは亡くなって葬式も行ったやろ」と言うと
ああ、そうやったなあ、と答えたという
葬儀に出てから、毎日、少し落ちつかない様子だった
亡くなったことは忘れても
心に起こった喪失感は、ずっと彼を不安にさせていたのかもしれない
弟宅へ行ったことで、不安は少しでも解消したのだろうか
「迷惑かけて、すみません」とあやまる息子さん
「こちらこそ離設に気付かず、申し訳ありません」とあやまる私たち
寒空の中、あちこち歩き回った本人
みんな、本当に
今日もおつかれさまでした