芸術の秋
汐留のルオー展を見に行った。なんだかんだ、今年は結構美術館に足を運んでる。
横浜美術館のヌード展、東京都写真美術館のマジックランタン、六本木のピエール・ボナール、上野の森美術館のフェルメール、そして汐留のルオー。こんなに短期間に何度も美術館に足を運んだことはかつてない。
間違いなく絵画に触発されている。ロビー・ミューラーは絵画への興味は人並み以上でも以下でもない、ということを述べていたけれど、ここに来て僕の絵画への興味は高まる一方だ。
それも間違いなく、写真を撮る者としての興味だ。
こういう構図の切り取り方を、こういう主題の選び方を、写真家ならばしないだろう。
あるいはこの構図は、この主題の選び方は、カメラのファインダーをのぞいているようだ。
いちいちそんなことを考えている自分がいる。
ルオーの絵は僕にとってそういう意味では異次元だった。でもミッション系の学校出身で、若い頃から聖書やキリスト教にそれなりに親しみのある僕にとっては印象的な絵がとても多かった。
はじめて、美術展で絵葉書を購入した。
そして汐留散策からの浜離宮恩賜庭園。暑かった。