雪の日
「銀世界
あなたのトゥーランドット
すべてを溶かす」
朝
窓の外の明るさが
私達を起こす
窓を開けると
一面の銀世界
積もった雪を見て
少しはしゃぐあなた
寒くて
ベッドでまごつく私
あなたの鼻歌が聴こえる
オペラ
トゥーランドットのアリア
こういうところに
あなたの品の良さや
お育ちの良さを感じる
カラフの愛が
氷のような姫の心を溶かしたように
あなたの愛は
私の心も身体も溶かす
するりと
ベッドに入ってきて
あなたが
キスをし
私を強く抱き締めると
私は
キスをし
抱き締め返さずには
いられない
そして
ベッドから
あなたを出さないように
してしまうの
あなたは私の身体の
すべてを
溶かして
私を液体に
還してしまうの
どうか
すべて掬って
私を
纏って欲しいの