直島での思い出 (2022.July)
香川に一緒に行ってもらえる?
セバスはいつも、唐突に遠出を提案する男友達でした。
私にとっては初めての男友達。
過去に何度か心は乙女の男友達がいましたが、セバスは心身共に男です。
なので、それなりに警戒しつつ私も一緒に居て楽しいから一緒に過ごす、そんな関係でした。
名古屋で会ったり岐阜に行ったり、伊勢まで足を伸ばすことも。
食事や映画、神社巡り。
デートではない距離感を保った関係。
ただ、香川は悩みました。
香川って泊まりでってこと?
心配はありましたが、香川の目的は仕事だったため承諾してついていくことに。
当時、経営していたエステサロンを閉めた所で(そういったときの雑務を率先してやってくれたのがセバスでした。)時間もあり、借りもある状態です。
その月の月末に開催するワークショップの講師になってほしいとの依頼でした。
ワークショップを開催するにあたって、材料や資料の仕入れ、モデルにしたい企業さんへの訪問と受講。
私にとってはとても楽しいお仕事でした。
夜の懇親会は、高松港近くのアーケード街で行われて。
宿泊はこのアーケード街の中に出来たビジネスホテルでした。
セバスは別の部屋、しかも別の階にしてくれるという対応。
温泉もあって、行くか聞かれましたが
「入りたくない」
朝食も一緒にどうかと聞かれましたが
「食べたくない」
なんちゅー無愛想なこと。
今、思えば無理やり何かが起きるわけでもありませんから、もうちょっと優しく受け答えしても良かったよね、と思います。
気を使われてるな~と感じました。
直島、行ってみない?
懇親会の中で、香川在住の先生から直島に是非寄ってから帰るように薦められました。
名古屋から香川まで、そこそこ時間もかかるし滅多に来られる場所じゃないな~と思ってました。
ここまで来て直帰するのは勿体ないなとも思いましたし、私はセバスと一緒に居ることについては当時から居心地の良さがありましたので、この提案には素直に「行く」と答えました。
この瞬間は誰と行くかより目的地に美術館があるということが魅力だった
本音は「地中美術館」見てみたい。でした。
セバスも目的は同じで、美術館を2~3館まわれたらイイネ!ということでしたので気持ちは同じだったと思います。
フェリーには乗りなれているつもりでしたが、やはり心が躍りました。
船での移動が私はたまらなく好きなのです。
フェリーを待つまでの時間も売店が楽しかったのですが、フェリーを降りてすぐに目に入ったこのバス。
ここで一気にテンションが上がりました!!
可愛い~~絶対に乗りたい!!
そんなことを叫んだと思います。
初めて「撮って~!!」と言ったと思います( ´∀` )
直島はアートな島でした
地中美術館とベネッセハウスミュージアム、とても良かったです。
もっとまわる時間がありましたが当時の体調も低迷している最中で、今よりも体力がなくそれ以上は見て歩くのは無理でした。
ミュージアムカフェや、レストランでゆっくりとした休憩をはさんで、私のペースに合わせた一日を楽しそうに過ごしてくれるセバス。
本当に優しい人だと改めて思えるのは、こうした「友達期間」に於ける彼の行動を思い出すときです。忘れないでいよう。
また行きたいと思える場所は沢山ありますがここは特別。
まだお友達だったころお仕事のついでに訪れた直島に、今度は夫婦でプライベートで行きたいと思っています。