
#11【(ハル)】何回も観ちゃっている映画
<あらすじ>-------
パソコン通信によって見知らぬ男女が出会い、恋が生まれるまでを描いたラブストーリー。(ハル)というネームでパソコン通信の映画フォーラムにアクセスを始めた速見昇は仕事も恋もうまくいかず鬱屈していた。そんな彼に(ほし)というネームで励ましのメールが届く。その日から、2人はメールを交換し始め、本音を伝え始めるようになる。そして(ハル)は会うことを提案するが……。(eiga.comより)
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最近この映画をおすすめする機会があって、それからまた何回も観返している作品。
家でのBGMになっている時さえある。
私がこの映画を知ったのは、
インターネットで知り合ったまだ逢ったことのなかった人が、
この映画の ほし という人物に私のイメージが重なる、と言っておすすめしてくれたから。
その時は私の内面の印象ってこんな控えめなイメージなのか・・と、わわわわとなんともいえない気持ちになった。
深津絵里さんがめちゃくちゃキュートだし、とても恐れ多かった。

映画フォーラムのチャットから、
個別メールへ移り、
そしてリアルに出逢う。
インターネットで知り合った人と逢うなんて、、
と親に白い目で見られそうなシチュエーションではあるものの、
この映画を観ていると、ハル と ほし のふたりの心の距離が近づいていく模様がとても丁寧に細やかに描かれていて、
なんだかこういう出会いもありだよな、と思ってしまう。
と、
その前に、ふたりが知り合った映画フォーラムの雰囲気がとても好きだ。
いわゆる映画チャットなのだけど、純粋に映画が好きな人たちが、夜な夜な映画についていいだの悪いだの言い合っていて、楽しそうなのである。
もちろんお互いを尊重しながら。
映画に限らず、共通の趣味のものについて語れる場があるというのは良いことだと思う。うらやましい。
ハル と ほし のメール交換もとてもうらやましい。
パソコンをつけると、メールが来ている通知。
こんなに、たった1通の返事が来ていて嬉しい、返事が来なくてもどかしい気持ちにさせてくれるのは、この映画だからだろうか。
メールやメッセージのやりとりが続く人というのは、
同じような波長だったり、気持ちを許容できる人なのだと思う。
暮らしている環境や、価値観は違えど、
気持ちを補えあえる、突然降ってわいたパズルのピースを当てはめあえるようなものなのかな。
SNSが当たり前のツールになっていて、
浅く広く、
たまには簡単にブロックされたり、
そんなコミュニケーションがとれてしまう日々ではあるけれど、
あの人からメッセージ、今日はきてるかな
なんて最近ドキドキしたことありますか?
心に余裕がない時、ぼーーーっとしたい時にでもこの映画を是非どうぞ。