『ちむどんどん』終わる
朝ドラ『ちむどんどん』が最終回を迎えました。
放送開始から、ネットでの感想(あるいは批判)が多く、私自身も言いたいことがたくさんあったのですが、とりあえず全部見終わってから、思いをぶつけようと放送中は触れずにきました。
というわけで、感想。
今まで見た中で、一番共感できない朝ドラでした。
最初のうちは、ヒロインの暢子(黒島結菜)よりも、ニーニー(竜星涼)の非常識ぶりが際立ち、毎日、なんだよ、ニーニー! と文句を言いながらも、ストーリーの方は、まぁ、許容できる範囲の流れだったのですよ。
ところが、話が進んで行けばいくほど、暢子の思いつきで人生を生きてる感じや、自分のことばかりで周りを振りまわす感じが、出てくるわ出てくるわ。
人生で、岐路に立ち、いろいろと選択していかなくてはいけない場面、というのは、誰でもあるでしょう。それをドラマで描くとき、少なからず、わかるわ! と、うなずけるところがないといけないと、私は思っているのです。全部じゃなくていいんです。一つだけでもいい。でも、暢子(や周りの人たち)の場合は、どうしてこうなるの? しかなかった。
仕事と結婚について考える時も、プロポーズされて誰が好きなのか考える時も、お店をやりたいと言い出す時も、沖縄に住みたいという時も、なんにも考えてないの? と問いただしたいくらいでした。
最終週、特に最終回はもう出来事のら列感がひどく、こんな風にする必要があるかな? と首をかしげてばかりでした。
あ、唯一、草刈正雄さんが出てきた、母·優子(仲間由紀恵)のおねえさんのエピソードだけはいい話でしたけど(でも、こんな終盤じゃなく、もっと早めに出してほしかった気はした)。
だってさ。
病気の妹のためにしたことが、ジューシー作ったこと(これはいいけど)と海でお父ちゃんに叫んでお願いしたことって、どういうこと? 叫んで治るなら、とっくに妹の病気治せてたでしょ? って話ですよ。
なんだよ、って言いながらも、最終回まで見てしまっていましたけどね。
いいところもあったんですよ。
智役の前田公輝くん、矢作役の井之脇海くんは、安定した演技でスキでしたよ。
豪華キャスト(?)のトリとして、初代ダメニーニーのガレッジセールゴリさんが出ていて、『ちゅらさん』好きとしては嬉しかったな。タクシードライバーでしたね。タクシーにゴーヤーマンのキーホルダーがぶら下がってた!
ここまで頑張った、出演者やスタッフのみなさん、お疲れさまでした。
次はいい作品に出会えることを願います。