痛みの緩和

ある日の出来事。
駅ビルに買い物に出かけました。
セールで混み合うお店の前を横切った時、すぐ傍のベンチに座っている人が目に入りました。
 あれ、調子が悪いのかな?
 通り過ぎて、品物を物色しようとしたものの、
気になってもう一度戻り、少し近くでその女の人を観察しました。
 目を閉じているし顔色が悪い。唇の色も。

少しためらいつつ
「どうされました?もしかして具合いが悪いですか?」
声をかけると
「…はい、調子が…悪くて…」
かすれた声は弱く、会話を続けるのが辛そうな様子。
バッグにはヘルプマーク
脈を取る許可をいただき腕をとりました。
 かろうじて感じられる脈、弱い。
たぶん血圧は80を切ってるだろうと思われました。顔面蒼白、気分も悪そう。
沢山の汗。
ショック状態に近い印象でした。

 近くの店員さんに救護室で休めることを確認し車椅子の手配をお願いすると、警備員さんと現場責任者さんが来てくれました。

 で、そのまま離れても良かったんだけど、少し思うところがあり、看護師であることを伝えてケアのお手伝いさせてもらうことにしました。
 
  救護室のベッドで横になり休んでいると、その女の人は少し喋れるようなり、ご自身の体の事を話してくれました。
 痛みを麻薬(合法で医療的な)でコントロールしていたが、買い物途中で急に痛くなり具合が悪くなってしまったと。
弱い鎮痛薬はお持ちだったので、それを服用して休むことにしました。
 痛みのあまり身のおきどころが無い感じだったので、私は体位を変えるのを手伝いつつ、痛む部位に手を当て、さすりながらレイキを流すことに。
 彼女を守護している方々と私の応援団にも協力を仰いで、私の手が導管になるイメージで。
 30分程レイキを流し続けていると、彼女の冷たく白かった指先がピンク色になってきました。

 「…あ、大丈夫になってきた。手に力が入るようになったわ。」
体を動かしてみて
「痛くなくなってきた。」と。
言葉も流暢に出るようになり、顔色も回復。話ながら笑顔も見えるようになりました。
もう少し休んで回復してきたら帰れそうね、よかったですねと話したところで、救護室を後にしました。
 私ができることが役に立ったのが嬉しかった。
看護師でよかった。
痛み止めかレイキが効いたのか
痛みが緩和されてよかった。
レイキ応援団にありがとうを伝えつつ、
 これに懲りず彼女にはこれからもお出かけ楽しんでほしいなと思いました。  

いいなと思ったら応援しよう!