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「方舟を燃やす(角田光代・著)」を読んで(一部ネタバレ)

「口さけ女」「こっくりさん」「ノストラダムスの大予言」から「2000年問題」まで……。私たちはたくさんの噂話や近未来の不安になる予言、予測に翻弄され続けてきた。

真実だと思い信じ、そして怯えることもしばしばある。その噂話に伴う身近な事件がおきるとなおさらだ。

また、自分の信じるもの、大切な価値観というのは周りと相いれない場合もある。このような時、自分の主張を通すのか、折り合いをつけるのか?

この「方舟を燃やす」は、ダブルキャスト2人の主人公が登場する。

登場する二人の主人公


小さい頃聞かされていたのは一体何だったのか?

一人の男性は小さい頃、父親に叱られる時、おじいさんの偉業をいつも聞かされる。怒られるとおじいさんに謝れと言われるのだ。

会ったこともないおじいさんに対して、「おじいさんごめんなさい、ごめん」と言うのが、彼のいつもの謝罪だった。

しかし大きくなってから聞いたのは、全く違っていた。祖父はそんな偉業をしておらず、その話は作られたものだったという……。

自分の信じる食事が生む家族との溝


二人目の主人公は女性。最初の子を妊娠中に玄米菜食と出会う。お産が軽かったため、それ以降も玄米と野菜中心の食事を実践する。

しかし、夫や夫の実家家族は受け入れてくれない。1人目の娘も2人目の息子もノーとは言わない。給食ではなく、お弁当を持参させてもおとなしく食べていた。

しかし友達の家でいわゆる普通のお菓子を出されたされると、むさぼり食うということが発覚!それも、お菓子の入っている棚まで開けて食べてしまうというのだ。その後もその食事の方針が家族の間の軋轢を生むこととなる。

何を信じて何を嘘だと思うのか?

話の終盤にはコロナの時期に差し掛かる。

コロナについて、続くワクチンの問題についてどのような情報が本当なのか嘘なのか、人は信じたい方を選ぶ。

タイトルにある「方舟を燃やす」は方舟——ノアの方舟のように少数の得られた人が生き残るという選択がいいのか、それとも少数だけが生き残る以外の道もあるのではないかという提示がなされているように思う。

本の参考資料の中に自然治療科の東城百合子さん、インフルエンザワクチンを学校で強制的に打つことをやめる政策を働きかけた母里啓子さんの名前があった。


参考文献に載っている「家庭でできる自然療法(東城百合子・著)」

生前の母里啓子さんのお話動画(ご興味ありましたら、どうぞ!)

最後にわたしが敬愛している神人さんの今日のひと言をご紹介する。

【今日の一言2025.1.11】
〜日本〜
この国には
極善と極悪が同居しています
双方に共通して言えることは
どちらも善に見えるという点です
明らかなる違いとは
極善は人を助け導く存在であり
極悪は人を誑かし苦しめる存在である
ということです
日本人に与えられている
共通課題があります

それは
善悪を見極めることが
出来るか否か!?

みなみなうれしうれしたのしたのし
かわるかわるありがたいありがたい
神人 拝

(1) 神人(かみひと) | Facebook



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ひなた美由紀
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