【恋する奥球磨】ゆるやかな時の流れるくま川鉄道の終着地、湯前

熊本県南部、宮崎との県境に位置し、世界に誇る日本の歴史遺産でもある有形・無形文化財が点在する魅力あふれる町を旅した。

ゆのまえ温泉 湯楽里

まず何と言っても村唯一の温泉宿泊施設、湯楽里の情報は外せない。
当初Google検索で見つけ公式サイト等で情報収集して予約、古臭〜い昔ながらの温泉施設だろうと全く期待せずに訪れたのだが、着いてびっくり！客室自体はどうってことないのだが、珍しい潮湯の天然温泉施設がまぁ良い!!
沈む夕陽と満天の星空に包まれ開放感あふれる露天風呂は、特に良い!!
温泉ソムリエ心もくすぐられ、期待値が低かった分、テンション爆上がり。

※写真：ゆのまえ温泉湯楽里公式Web siteより

施設から吊り橋を渡った先にあるコテージやグループ単位で訪れたいゲストハウス、気持ちいい風の吹き抜けるだだっ広いキャンプ場(天然の栗がい〜っぱい自生してた)やRVパークなど、季節やシーンに合わせてまた戻ってこよう^ ^

隣町で養殖された新鮮なサーモンのお刺身や臭みの全くないジビエが並ぶ食事も、ちょっぴり贅沢。

ゆのまえ温泉 湯楽里 – 奥球磨ゆのまえ温泉

ゆのまえ観光

①ゆのまえ漫画美術館

戦中戦後に風刺漫画家として活躍した湯前出身の那須良輔記念館でもあるこの場所には、度々漫画家の先生方が訪れるらしい。

白目剥いてベルばら遊びが出来たりもするw 

​②国指定重要文化財やお寺めぐり

鎌倉時代に建設されたや県内最古の木造建築物、城泉寺。
15世紀に再建された八勝寺にある阿弥陀堂や阿弥陀像。
20年に一度葺き替えるという茅葺屋根は、びっくりするくらいの費用と職人さんの技術、特別な材料が必要で、日当たりの悪いところから傷んでいくそう。
↓この方向だけめっちゃ草生えてたりw

御堂の中を覗いみると、いくつか本物の仏像ではなく写真が飾られていた。
なんとその昔、セキュリティガバガバ時代に盗まれたんだって!!

観音様の一つはオークションで売られているのを発見して一時は取り戻したらしいが、また盗まれたそう・・・涙
コラー!!仏像盗むなんて、どんだけ不届き者よーーー!!

中でも一番のお気に入りは市房山三神宮の一つ「里宮神社」

苔が敷き詰められた庭内で椅子に腰掛けると、吹き抜ける風の心地良さや鳥の美しい囀りを体中で感じることができる。

写真：地元のチェーンソーアーティストによる圧巻の作品

くま川鉄道の終着地、湯前駅

無造作に置いてあるストリートピアノや漫画喫茶バリに大量の漫画が並べられた喫茶店、土産物屋などが隣接された終着駅。
残念ながら令和2年7月豪雨で被災し、まだ復旧してはいなかった。

駅近くには、遠方からのファンも足繁く通うというちゃんぽんの名店「徳丸」がある。
このボリュームで並ちゃんぽんだよ!!6人中２人完食できず、無念・・

まとめ

奥球磨とは、どこか懐かしい原風景が広がる特別な場所。
都会の喧騒から離れ、胸いっぱい深呼吸することができるこの場所も、わざわざ赴く価値のある、恋する日本だった。