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教育/現代夫婦の望ましい形

あるご夫婦のやり取りを目にしました。
ご主人の出勤日。
体調も全快でないことから寝坊してしまい、
急いで朝食の支度をなさる奥様。
何とか間に合うご主人。
奥様に、『いつもこの時間に起きれば良いさ。間に合うのだから。』と言葉をかけたご主人。
奥様には、余裕を持って支度し、余裕を持って笑顔で家族を送り出したいという気持ちがある。
だからこそ、ご主人の忠告めいた言葉への返答に困ってしまうという内容でした。

私は、自分の両親のことを思い出しました。
私の家は、父が働き、母は専業主婦。
当時、丸の内にあった証券会社に勤めていた父は、カッチカチに頭髪を整え、上下スーツ、袖にはカフス、ネクタイにはタイピンでビシッと身を固めた これぞ!日本のサラリーマン! といった出立ち。
もちろん、朝食の支度は母が。
父が頭をカッチカチに仕上げる間に、母はテーブルの上に、財布・名刺入れ・ハンカチ・ティッシュ・持ち運び用のクシ・手帳・カフス・タイピンを手際よく並べていく。
その日着ていくスーツこそ父本人が出してくるが、着るワイシャツの色や柄に、選んできたネクタイが合うかどうかを見極めるのは母の役目。
靴べらを使って靴をはく父を、
母は玄関までスーツ鞄を持って見送る。
子供ながらにも私は、夫と妻の関係はこれが普通で、あたりまえだと思っていました。

ご夫婦のやり取りを見て、
こんな昔の光景が脳裏によぎりながら、
前述の奥様に聞いてみたいことが浮かびました。

『ご主人は家事は協力してくれますか??』と。

私も、両親の背中を見て育ったもので、
家事は全て私の仕事だと思ってやって来ました。
そして衝突したのです。
料理をするのも、洗濯をするのも、掃除をするのも全て仕事から帰ってやっていましたので、とにかく自宅で座ってる時間もなかった。
夫に、『ひっとみーは凄いよね。休みの日もいつもの時間に起きて活動して尊敬する。』と結婚当初言われた事があります🤣
いや、あんたもやんなさいよ…って感じでしょ?
でも、両親の姿を当たり前と思っていた私は、あんたもやんなさいよなんて言葉がその当時は思いつきもしなかったのです。
だんだんと一杯一杯になり、イライラしていく中で言われた夫の一言で、大きく変わる時が来ました。
『手伝う事があったら言ってよ。やるから。』
『言ってくれればいいのに。やるから。』
『仕事くれればいいよ。やるから。』と。
世の男性諸君(笑笑)
禁句よ❤️
手伝うこと??はぁ?
言ってくれればやる??はぁ?です。
料理、洗濯、掃除。以上❗️
やってもらいたい事は私がやってる事全部だよ❓
最初の頃は、何度これを言っても理解できない様子だった夫。
何で言ってくれないの?言ってよって言ってるじゃん!と怒るの🤣
もう伝えるのは無理かなーと思い始めていた頃、
夫が無職に近い状態になりました。
私は私で仕事が色々な事情で多忙となり、
帰宅が21時過ぎる日々となりました。
自然と、夫が料理をするようになりました。
買い出しもしてきてくれる。
洗い物もしてくれる。
お風呂掃除もしてくれる。
洗濯も干してくれる。
ゴミも出してくれる。
もちろん全てやることに目覚めたわけではなく、
空気を読めるようになった感じで。
ご飯出来たけどまだ帰らないから、
お風呂掃除もしておこう。
少しずつ、これをこのタイミングでやっておけば私が楽だという事が分かるようになったみたいです。
初めの頃は、夫の仕事に対して、
シワを伸ばさないまま干した洗濯が嫌だったり、
汚れ残しがある洗い物が気になったりしてました。
指摘して、不貞腐れる夫に、
『文句言うならやらない』と言われた時に、
自分の中で変化が起きたことにも気が付きました。
しょうもないことにこだわってるから、夫の協力が得られない事もあるのではないか?と。
やってくれた。それにまず感謝しないと。
その上で、こうしてくれた方がもっと嬉しいと、気持ちを伝え、次に生かしてもらう。

私の両親世代はまだ、男が働き、女が家を守るみたいな事があたりまえで、そしてそのやり方で家庭が成り立っていたのだと思います。
でも、今は違う。
男も女も働くようになりました。
時代が変わったのです。
やってくれるがあたりまえではなくなったということを、それぞれが意識してみたら、共働き夫婦も円満に続くのかなと思います。

こんなことがあって以降、私も『出来ない時は出来ない』『やりたくない時はやりたくない』というのと、夫には『出来る事は自分でやって』と、少しずつですが、両者が同じ〝家の仕事〟を出来るようにしてきました。
『私が急に死んだらあなたは何にも出来ないねー。タオルがどこにしまってあるかも知らないなんて。』と笑いながらね☺️
近頃は自分でタオル出してるみたい🤣

いつも記事にスキをいただくフォロワーさんの記事をきっかけに書かせていただきました。
あぁ、伝えたい事がある…と、
コメントをしたため始めたのですが…
想いが溢れすぎてしまいました🤣
文字数オーバーしてしまい、
これはもう記事にしよう!と。
もし、こちらに目を通されましたら…
冒頭、元記事からかなり崩して記載させていただいた事、大変失礼致しました。

奥様の事を思っての気遣いが『自分の体調を優先に』にあるならば、『自分で出来る自分の事は、自分でやってね』と伝えてみると良いのかなと他人事で恐縮ですが思いました。
私だったら、『それならば明日は朝ご飯自分で適当にすませて行ってくれるかしら?私はもう少し寝させて貰いたいわ』と言ってみるかもしれません😌
ちなみにリタイアし、整える髪も無くなった父は、細かいゴミの分別などは、もはや母より細かいです🤣



個人的なメッセージではなく、ここを訪れる全てのご夫婦に考えるきっかけとなっていただきたいなと願います。

ありがとうございます😊 小さくても沢山の幸せを届けられるように頑張ります!