すべては知ってもらうことから。
睡眠障害は世の中に
ほとんど認知されていません。
お医者様ですら、知らないことがあります。
たしかに珍しい病気かもしれません。
ですが、ナルコレプシーと特発性過眠症は
日本人の有病率が圧倒的に高い。
特に特発性過眠症は、働きすぎなどによる
極度の寝不足が関係しています。
つまり社会構造が生み出す病でもあります。
また、クライネ・レビン症候群は
100万人に1人と言われていますが、
実際にはもっといるはずです。
お医者様ですら知らない方もいるので、
適切な診断につながっていないからです。
認知度が低い原因は、
主症状が『耐え難い極度の眠気』
だからだと私は考えています。
眠りというのは、痛みや苦しみと違って
すぐに命を落とすようなことがありません。
ですが、極度の眠気で
・ありえない時に寝てしまう
・朝起きられない
・夜寝ているのに日中も寝ている、
などの症状が起こると他の人から見た時に
・怠けている
・自己管理不足
・甘え
などと捉われてしまいます。
結果、
・家族からも否定される
・眠気のせいで学校も満足に出られない
・行けたとしても授業中眠る
・学力低下
・まともに会社で働けない
などの『社会的排除』が起こります。
これにより絶望し、死に至ることもあります。
また薬の副作用で死に至ることも
(自死も含め)あるのです。
この絶望は無視できません。
『絶望は死に至る病だ。』
という言葉もあるほど、深刻なのです。
最近はうつ病などがかなり認知されていて、
治療や周囲のサポートが多くなりました。
ですが、睡眠障害はおいていかれたままです。
この病は『眠い』というだけで死に至る。
この事実を知ってほしい。
理解ある学校、職場、医療。
これが揃うだけでもまだ救われます。
ですので、この記事を読んでくださった
あなたにお願いしたい。
この情報を拡散して頂きたいのです。
睡眠障害で深く悩んでいる人は、
周囲に自分の病気を伝えないことが多いです。
なぜなら、伝えても理解されないから。
私はナルコレプシーと診断された時、
親から『本当にナルコレプシーなの?』と
真剣に疑われました。
その時のことは鮮明に覚えています。
悲しいとか怒りとかそういう感情はなく、
ただ『この人は理解してくれない。』
という絶望がありました。
その絶望を味わっている人が
たくさんいるのです。
どうか少しでも多くの方に
睡眠障害、過眠症を知ってほしい。
『分かってもらえる』
それだけで救える命がたくさんあります。
最後までお読み頂きありがとうございます。
また明日の投稿でお会いしましょう。
せりか