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子供のためのオルセー美術館(50)モネ・うしろの窓から入るひかりで

しもがおりるこの季節きせつ
モネはそとていた鉢植はちうえを部屋へやなかにいれました。

いろとりどり!花柄はながらのカーテン、
ぱあっと舞台ぶたいまくがあいたみたい。
アパートの部屋へやなか まどからさすひかり何色なにいろでしょう。

あおしろ


日差ひざしは木張きばりのゆかにも反射はんしゃして
そこにっているおとこかげも いろんないろにかわります。

あ、
だれかいる

ぼくのおかあさんがすわっているんだ
えない?ピンクのリボン



モネがこのくところをていた友達ともだちがいます。
ルノワールです。
ルノワールは 部屋へやなかくモネをきました。


パレットのうえにもいろんないろ
くろふくのモネのふでしろくてまっすぐ
ほそいけれどシュッとつよえます。


きとしているモネのかおは まどからはいあかるい日差ひざしで
ちょっとピンクいろ
だれているの おとこているのかな?


ああ、あのおとこはどうしたでしょう。


ポケットにをつっこんだまま
モネがわるまでずっとここでがまんしてっています。


おなかすいたなあ、はやわらないかなあ…



Claude Monet
Intérieur d'appartement, dit aussi Un coin d'appartement 1875 
3° exposition impressionniste, Paris 1877
クロード・モネ
室内 アパートの一角 1875

1871年にイギリスから帰国してから1878年まで、モネはパリ近郊の町、アルジャントゥイユに住んだ。この時期、モネは妻カミーユと1867年に生まれた長男ジャンの姿をよく描いている。ここではモネがアルジャントゥイユに構えた2番目の家の中に、暗闇を背景におそらくカミーユが描かれている。
前景は色とりどりの模様のカーテン、緑の植物、装飾的な植木鉢など、モネの他の絵にも見られる装飾が左右対称に描かれている。
この構図は舞台の幕が開くような効果がある。見る者の視線は部屋の奥、窓の明るい部分に引き寄せられる。キャンバスの一番中央では、床のヘリンボーンの線の連続が遠近法を強調しながら全体像の対称的な側面を強めている。ジャンがやや右側に立ち、中央にシャンデリアとテーブル、左側にカミーユが座っている。
逆光に照らされた子供のシルエットが、窓から差し込む日の光に照らされた寄木細工の床に映っている。1894年、作家であり美術評論家でもあったギュスターヴ・ゲフロワが指摘したように、この室内では「空気と光が入ることに主眼が置かれていた」
この親密で静かな光景は、アルジャントゥイユの日常的な家族生活のイメージであり、青みがかった空間の中で描かれている。この色彩は、『A la Recherche du temps perdu 失われた時を求めて』(1913年)の中でプルーストが描いた幼いマルセル・プルーストの世界を彷彿とさせる、穏やかで詩的な雰囲気を示唆している。

musée d’orsay 

Auguste Renoir
Claude Monet 1875
オーギュスト・ルノワール
クロード・モネ 1875

パレットと筆を手にし、仕事着に身を包み、リラックスしたポーズでモネは活動を中断し友人に視線を向けている。彼のシルエットは、家具のない室内の窓の前の光に照らされている。画家の顔は光に焦点を合わせ、暗い衣服の上にカラフルな効果を生み出している。
1876年の第2回印象派展では、何人かの批評家がこの肖像画を偉大な巨匠にふさわしいと評価した。しかし1876年6月の『Le Messager de l'Europe』に掲載されたエミール・ゾラの論評が最も長く深いものであった。「彼の作品はレンブラントにふさわしく、ベラスケスの輝かしい光に照らされている」

musée d’orsay 

お読みいただきありがとうございました。
モネの美しい光のブルー、皆さまお好きですよね。
偶然にも同じ年に友人ルノワールがモネの自宅アパートでモネを描いていました。(以下展示替えがあったので実物画像に差し替えました→ルノワールの作品モネはオルセー所蔵ですが現在展示されていないので、展示替えで展示されましたら直接写真を撮って画像を差し替えます)
今年は印象派が誕生して150周年の年、
これからも人気のあるモネだけでなく、あまり知られていない作品を広く取り上げてご紹介したいと思っています。


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