霜がおりるこの季節、
モネは外に出ていた鉢植えを部屋の中にいれました。
色とりどり!花柄のカーテン、
ぱあっと舞台の幕があいたみたい。
アパートの部屋の中 窓からさす光は何色でしょう。
青?白?
日差しは木張りの床にも反射して
そこに立っている男の子の影も いろんな色にかわります。
あ、
誰かいる
ぼくのお母さんがすわっているんだ
見えない?ピンクのリボン
モネがこの絵を描くところを見ていた友達がいます。
ルノワールです。
ルノワールは 部屋の中で絵を描くモネを描きました。
パレットの上にもいろんな色。
黒い服のモネの筆は白くてまっすぐ
細いけれどシュッと強く見えます。
生き生きとしているモネの顔は 窓から入る明るい日差しで
ちょっとピンク色
誰を見ているの 男の子を見ているのかな?
ああ、あの男の子はどうしたでしょう。
ポケットに手をつっこんだまま
モネが絵を描き終わるまでずっとここでがまんして立っています。
おなかすいたなあ、早く終わらないかなあ…
Claude Monet
Intérieur d'appartement, dit aussi Un coin d'appartement 1875
3° exposition impressionniste, Paris 1877
クロード・モネ
室内 アパートの一角 1875
Auguste Renoir
Claude Monet 1875
オーギュスト・ルノワール
クロード・モネ 1875
お読みいただきありがとうございました。
モネの美しい光のブルー、皆さまお好きですよね。
偶然にも同じ年に友人ルノワールがモネの自宅アパートでモネを描いていました。(以下展示替えがあったので実物画像に差し替えました→ルノワールの作品モネはオルセー所蔵ですが現在展示されていないので、展示替えで展示されましたら直接写真を撮って画像を差し替えます)
今年は印象派が誕生して150周年の年、
これからも人気のあるモネだけでなく、あまり知られていない作品を広く取り上げてご紹介したいと思っています。