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土曜の夜はのんびりと。好きが仕事にならない法律的な理由

こんばんは。lotterです。
記事をのぞいていただきありがとうございます。

好きなことで生きていく

素敵な響きです。こうありたい。

でも、それは必ずしも、

好きなことを仕事にする

ということではないかもしれません。仕事を好きになれば好きなことで生きることになりますし。

なので、好きなことを仕事にするのがいかに難しいかを、法律的な視点から考えてみたいと思います。

1.雇われる場合

まずは、働くことの典型。誰かに雇われる場合です。

例えば、ゲームが好きだからゲーム会社に入る、服が好きだからアパレル、などなど。

好きでその業界に入ることができれば、それで好きなことで生きていくことになるのでしょうか?

雇われて働くというのは、会社と労働契約を結んでいるということです。

そして、労働契約の最大の特徴は、

会社(使用者)の指揮命令に従って
働かなければならない

ということです。

悪い言い方をすれば、どこまでいっても好きなように自由に仕事はできない。すべて指示されてやっていること。

環境によってはかなり広く好きにやらせてくれることはあるかもしれません。でも、それは、あえて言えば偶然です。そしてきっと、それと同じぐらい、いろんな決まりに従って働いているはずです。

仕事を作っているのは会社です。だから、あとは、それをどこまで許容できるかどうか。

雇われた瞬間から、好きかそうじゃないかを割り切れない漠然とした境界の上で、好きだったものは連続的になってしまうように思えます。

2.起業やフリーランスの場合

じゃあ!雇われずに仕事にするのはどうでしょう?

会社を起こしたり、フリーランスとしてやってみたり自分で仕事を作ればいいじゃん。

これだと誰かに指図は受けません。正確にいうと、

指図を受けても自分の責任でつっぱねて構わない

労働者には法律上この自由はありません。実際につっぱねても構いませんが、契約違反です。

経営者やフリーランスは、自社・自分が誰と契約してどこからお金をもらって、どこにお金を払うのかを自分で決められます。

そこにはそもそも誰の指図もない。契約自由の原則です。

ただ、実際にはどうでしょうか。

報酬を得るための仕事の契約。その内容全てを自分の思い通りに作り上げられるでしょうか。

報酬は?納期は?知財は?

やってる仕事は好きなことでも、納期に追われてこだわりきれない、顧客のニーズと信念が合わない・・・

ここでもどこまでが許容できるか、という線引きがあります。

3.それでも

こういう話をすると、水を差すというか、これだから法律家は・・・みたいなことになります・・・実際そういう面はありますし・・・申し訳ない。

でも、好きを仕事にするのが難しいのは、

仕事が1人ではできない

からだと捉えることができて、それが、法的には契約というつながりで表現されています。

誰かとつながり生きていくのだから、
好きが好きのまま好き勝手ではいられない。

それは言い換えれば他人に対する優しさだと思うので、そのせいで好きではないことをしなきゃいけなくなっても、それはそれかなと思うのです。

好きかそうじゃないかという二者択一ではないところに良さがあるような気がします。

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lotter/弁護士・大学院生・フリーランス
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