マジメな人へ

マジメな人へ

今回の記事は敢えてそうしてみた。詩でもなんでもない。

私はマジメな人ではない。マジメのふりをする怠け者だ。それでいて間抜け。でも色んな人に君はマジメだねと言われるからマジメなのかなーと思って就活のネタにしていた時もあった。けれどそれは他人の評価であって自己評価ではないことを今になってやっと気づいた。マジメなのではない。ただ大人しいだけ。大人しいからマジメに見えてしまうそういうフィルターのせい。

がんばろう とも思えないから、努力をしてこなかった。

最初から諦めていた。高校受験も大学受験も。私は努力をしてこなかった。負けると分かっていることに価値を見出すなんてできない。私は、マジメな人から見ればクズそのものだった。親の受け売りだったとしても。それでいて変な競争心はあったからどこか歪曲した、いわばひねくれた人になっていった。

(自分なりに)頑張っても成績が追いつけない所にいる人たちをみても悔しいとは思わないのに、自分と同じくらいの学力だった子に成績を抜かれたときはその子のことが嫌いになりかけた。など。

私は常にないものを欲しがるくせに、努力をしてこなかったせいで、ないものは永遠に「ないもの」となってしまった。そして嘆く。喚く。悲嘆することに時間をかけてきた。「ないもの」に対する欲求は埋められなかった。次々に「ないもの」が現れ運良く手にできたとしても実感がない。

サラサラと砂が手指の隙間から落ちていくように。

こんなことを永遠と永遠と、(当時はブログだった)繰り返し書いている。自分のことを書くのは好きだった。私は大人しい(を演じてた)から大人しいが故に誰にも言えていないことがあった。長々と話をされるのは嫌がれると思い込んで内省的なことは全部脳内か、たまにこういったところで文字に起こしていた。やがて私の話には何かが常に不足しておりコミュニケーションの障壁ともなるのだけど、その話はいまはいい。

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