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2022年10月の記事一覧
限りなく透明に近いブルー/村上龍
米軍基地のある街で若者がクスリとセックスに明け暮れる退廃的な生活を描いた作品。
鮮明でグロテスクな映像が頭の中に浮かび、何度か読み進めるのがしんどくなった。今では使われていない差別的な用語やクスリの隠語?も数多く出てくる。
主人公・リュウはそんな日々を観察する姿勢で眺めている。その姿勢は、この生活からは抜け出したいけど、行くアテがないからであると最初思ったが、読んでるうちにその考えはだんだんと
フェミニズムってなんですか?/清水晶子
フェミニズムについて、何も理解の無いままだったのが嫌だったので読んでみた。
何度か読んでいて、ハッとさせられる文章があった。広い視野を持たなくてはいけないことを確認。何気なく言ったことでも、それが相手を深く傷つけているかもしれない。無意識が1番に怖い。
印象に残ったところ。
世代間の認識の違い。これを仕方ないで片付けるのではなく、対話をすること。
「これはおかしいのでは?」「いや、こういう見
ミッドナイトスワン/内田英二
性別の問題、育児放棄、貧困化といった社会問題が織り交ぜられたリアリティを感じるストーリーだった。
ずしんと、印象に残った場面が中盤にあった。
トランスジェンダーの凪沙が企業の面接を受けるシーン。面接担当者は、凪沙に自分がLGBTに理解があると、進んで発言していた。
それを少し止めようとする、もう1人の面接担当者。
うーーん、難しい。もちろん、そういった繊細な問題について自ら理解しようと努め