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ヴィーガンな冷蔵庫の中身

ビフテキという言葉
今はスーパーに行けば様々な肉が陳列されています。
私が子供のころ”牛肉”は高価で食べることはほとんどなく、おそらくすき焼きを年に数回程度だったでしょうか。
”ビフテキ”なんて今は死語でしょうけれどもそんな言葉もあって、あ、若い方々は何のことかわからないですよね。
ビーフステーキのことです。
子供のころはお金持ちが食べる食べ物でした。

今はハンバーグやステーキ専門のレストランに行けば特別にお金持ちでなくとも口にすることはできるはずです。

それに、ハンバーガーチェーンでも牛肉は当たり前に出てきますし、コンビニに行けばビーフジャーキーだって買える。
徐々に徐々に遠い存在だった牛肉までも、今ではすっかり身近なものとなりました。

でも、私たちはおそらくそう遠くない過去のある時点から急速に肉(牛肉だけではなく)を口にすることになったのだと思います。

それ以前はどうだったか?
日本人で言えば魚でしょうか。ただ魚も漁業の捕獲技術がまだ素朴だったころはそれほど頻繁に食べれるものではなかったように思います。
そして肉もそうですが、魚は昔の保存方法、輸送手段から察するにそう遠くまで運んで食に供することはできなかったはず。
海や川に近い地域は別としておそらく魚を口にすることも今ほど日常的ではなかった可能性があります。

多分日本人に限らず人類の多くは植物を中心とした食生活を送っていたのでしょう。
ある時を境に食肉は速度を増して私たちの生活に入り込んで来たに違いない。

(あ、試しに「縄文時代 食事」とか「弥生時代 食事」という言葉でググってみると結構面白い写真が出てきます。サンプルとして色んなメニューを作ってみているのでしょうけど、結構豪華)

私たちの多くは陳列されている販売の対象となってパッケージが施された肉や魚、を買って家で調理して食べる。
いわゆる購買と消費の場面しか知りません。

じゃぁ、私たちの手元にそれらの肉や魚がどんな道のりを辿ってやってくるのかは、知らないはずです。

もし興味があればネットを駆使することで色んな情報が読み取れます。
そしてあるところまで知ると、唖然とします。
私はそういう唖然とする情報にかなり接してきたのですが、未だにあまりにかわいそうな写真や動画には耐性がつていません。

こういう食材のプロセスみたいなものを少しでも教育課程で教えることができれば、また違ってくるのかもしれませんね。
とは言え大人は学校に行く機会はそうないでしょうから、自分でそういう情報にアクセスしていくかどうかにかかってきます。

もし食肉についてのプロセスに関してある程度知識を吸収したのなら、きっと冷蔵庫の中身も変わると思います。

私の冷蔵庫にはもう2年以上、肉が入ったことがありませんから。

そして今、スーパーなどの食肉売り場で肉のパックを手にすることはできないと思います。間違いなく。

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