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不登校Tierが発生する高校
Loohcs高等学院教員の内野です!
突然ですがみなさん、「Tier」をご存知ですか?
仕事で何らかのTier表を作られて知っている方もいるかもしれませんが、ソシャゲ(ソーシャルゲーム)を嗜む中高生にとって馴染み深いのは「最強キャラTier表」でしょう。こういうやつです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715133072602-edxZZAlTwW.png?width=1200)
『崩壊スターレイル』を選んだのは筆者の趣味です。スタレが好きな中高生のみんな集まってほしい。
さて、Tierは「段、列、階層」などの意味を持ちますが、要は先の表は「キャラをランク分けして強い順に並べたもの」です。
ここでタイトルに戻ると、『不登校Tierが発生する高校』ってめちゃくちゃこわいですね。ふつうに。「不登校Tierじゃん、笑」という発言が過去に学校内で起こっておもしろかったからタイトルにしただけで、実際にTier表があるわけではないので安心してください、ということを最初に強調しておきます。
「不登校歴」もまた「個性」の学校
Loohcs高等学院ではたまにこんな会話が発生します。
「◯◯くんって中学いつから行ってなかったん?」
「中3の夏から」
「え、めっちゃ行ってんじゃん。笑」
こういう会話がナチュラルに起こります。わたし、これって本当にすごいことだと思うんですよね。
まず、「不登校=恥ずかしいこと」という空気感がない。もちろん、わたし自身不登校が恥ずかしいことだとは思ってませんよ。みんなそれぞれに事情があって、思いがあって考えがあって、「行けない」だったかもしれないし「行かない」だったかもしれないけれど、なんら恥じることはない。ただそういう過去があったというだけで、それがいまのあなたを毀損するなんてことは絶対にない。
そういうあり方が、学生の間にも自然に浸透しているって、しみじみとすごいことだなと思うんです。「大人だから」そういう見方をしてしまうだけなのかもしれないけれど。
そしてそんな風に、「不登校歴」の話を自然にできるということ。Loohcs高等学院の学生には、中学で不登校だった学生も、毎日通っていた学生もどちらもいます。おそらく彼らにとって、「中学校に行っていなかったこと」も、「毎日通っていたこと」も、等しくその子の「個性」だとみなされているんです。「部活何やってたの?」くらいのノリで、「中学いつから行ってなかったの?」が発生する。これもまたしみじみと、すごい。
そんでもって先の例からわかるように、「中3の夏から通っていない」は「めっちゃ中学行ってる」扱いになる。「わたし中1から行ってないから(笑)」「不登校SSRじゃん(笑)」みたいな会話になる(SSRと言えばソシャゲ、だからTier表みたいな話になる)。そしてこういう会話が、嫌味でも自虐でも馬鹿にするでもなく、本当に自然に起こるわけです。
そもそも「不登校」なんて言葉ではくくれない
「不登校」という言葉は、一般にはネガティブに捉えられるものかもしれません。
いまは卒業したとある学生が在学中のころ、わたしにこんな風に言いました。
「中学不登校だったかわいそうな子、みたいな見方をされるのが許せない。わたしは中学に『行けなかった』んじゃなくて『行かなかった』んだ」
わたしはその子に「『脱登校』だね、あるいは『アクティブ不登校』」と言っていましたが、先にも言った通り「行かなかった」にも「行けなかった」にもさまざまな背景があったでしょう。それをすべてネガティブにくくるのは暴力的ですし、その過去を自身がいま現在どう捉えるか、というところに尽きるべき話だと思います。
ちなみにわたし自身は一浪一留で大学を卒業していて、親にはお金と心配をかけさせてしまったなとは思っていますが、それ自体はわたしに必要な歳月だったと思っています。もうひとつ余談を重ねると、うちの会社の社長はSFCをn年間休学し続けて「卒卒業」と笑って言っていましたが、人には人のあり方、ですよね(なお、無事に(?)退学し、高専を途中で辞めて大学に入る形だったので肩書きとしては中卒社長となりました)。
だからもしも、「不登校である/不登校だった」ということに負い目を抱えている中高生の方がいたら、それはいま現在からの自分のあり方・考え方でいかようにもなりうるということを覚えていてほしいです。「不登校だった」ことを「昔バスケ部だった」ことと同じくらいの重さで考えてもいいんです。やり直すのに遅いなんてことはないですし、自分のあらゆる過去を「捉え直す」ことなら何歳でだってできますよ。
そんなわけで、中高に行けなかった子も行かなかった子も元気に行ってた子も、いい感じに共存している学校、それがLoohcs高等学院です。中学で不登校だったけれどLoohcsではほぼ皆勤賞だった、なんて子もいる学校です。ご興味のある方はお気軽に遊びにきてくださいね。
[今回の記事担当]内野 すみれ
1993年鹿児島生まれ。大学1年時から始めた塾講師のアルバイトで教育に関心を持つ。大学2年時から教育系の学生団体や一般社団法人で活動を始め、イベントの企画や運営を行う。大学卒業後は一度教育からは離れ見識を広げようと、多様な接客業に従事し、2020年にLoohcsにジョイン。
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