拝啓
大切なひとが大切なまま時を止めたこと。
身近な人ほど現実味がなくて受け止められなくて
ずっと生きているような感覚になる。
いつまでももらった言葉が消えなくて
それを要らないよって反論することもできない
一方通行の思いを受け止めるしかない
その言葉は大切にしまっていつかの自分を
救ってくれるって思うことで幾分か消費できる気持ちになる
絶対に忘れちゃいけない。
距離の近さなんて関係なく自分とその人との
関係や思い出を。
抱えている闇も思い出もあの人と自分の一部で
大切な人生の一幕だから。
深く考えるのではなく自暴自棄になるでもなく
過去を過去として素敵に保存することが大切。
故人じゃなくても全部そう。
同じ時間を過ごした事実を綺麗に
保存していけばいい。
フォルダ分けして大切に大切に
だからこそ、私はあなたに会いたかった。
彼の愛したあなたに。
あいさつだけでも。嫌われても。
でも本当は仲良くなりたかった。
嫉妬も何もないから。
私にはない部分を持っているあなただから
支えられた事実もあると思うの。
認めてもらえるほど素敵な人間じゃないけど
きっと全力で護ることはできたんじゃないかな
大切だもの、私にとっても。
いまどこかで眠れなかったつらい日の分も
安らかに穏やかに幸せに落ち着いて
眠れていることを願います。
命が尽きるまでのタイムリミット
私は勝手にひとりでも多くの今生きる方のために
一生懸命に生きるから
いつかこの世界に戻ってきたら
私の作った小さな幸せの恩恵を受けてくださいね。
いつかどこかで交わる時を楽しみにしてます。
会えなかった大切なあなたへ。