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思い出のカケラとして

転がる様に毎日が過ぎていく

やり残した事があっても

それらはどんどん後ろに追いやられて

僕は自分の意思に反して

どんどん未来に押しやられていく

今日にしがみついたって

そんなのは意味はなさず

太陽は無情にも東から西へ

一日は事務的に24時間

何もこなしてない僕は何者にもなれないまま

過ぎ去りし日々の中で

ただただ呆然と

ただただ歳を重ねて

見た目だけの大人になっていく

拒もうにも拒めない生きとし生けるものの定め

後悔しようにも振り返る時には

もう頭の中には何を悩んでいたかなんて

思い出せないのは幸せな事なのか

はたまたもったいない事なのか

分からない事がたまらなく切ない

鳥や魚が僕みたいな悩みに頭を悩ませたりは

しないだろうに羨ましい

ああ貴方と交わした言葉にも

いろいろな抑揚があった筈なのに

頭の中からはそれらは

見事にすっぽり抜け落ちて思い出せない

感情は薄く表情すら冷たく

交わしたって問いかけたって

応えられない事が

わだかまりとして溜まっていく

生きていく意味や存在価値を

見つめ直そうにも

大人っぽくなっていくに従って

過ぎ去りし日々の体感時間は

増す増す早まっていくから

僕の思考は追いついていけてない

結局は今の自分に合った生き方として

受け入れて諦めるしかないのかな?

明日の僕が今日の僕の悩み事に

足を引っ張られてくれたら

多少なりとも今日の僕が

影響した事になるのかな?

ひねくれた思考を紡いだ所で

これも大した痕跡には満たなくて

明日は明日の悩み事に僕は苛まれるんだろうな

ああ多少なりとも覚えていたい今日の何かしら

ああ多少なりとも思い出したい君との何かしら

忘れたくはないけれど仕方ないと諦めたくはない

から僕はこの気持ちを言葉として文字として

今日の日付に刻んでいく

また読み返した時に思い出してもらえたら

今日の僕は報われる


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