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木材の種類によって、加圧注入処理後の耐久性が違うことは知っておきたい

環境省での自然公園等技術指針の表には、下記のように合成木材(人工木)、ハードウッドのイペ、国産材のスギ・ヒノキの保存処理木材(加圧注入処理)木材の耐久性と金額の対比の表がある。
2020東京オリンピックで使用された保存処理木材は、国産材で合法木材使用の条件があったので、スギ・ヒノキ・カラマツの保存処理木材が使われたがカラマツだけは、もともと注入しにくい材なので耐久性は低いというのは、実感でもある。

人為的なキズをつけて、(インサイジング)より深く注入する事前処理が難注入材は必要だが、注入がしやすいといっても、材木は一本一本が工業材料でなくバラツキがあるものと最初から思って、40mm厚以上のものは、インサイジングを施した方がいいと思う。
2020東京オリンピックのとき、K4基準で雨がかり部分の国産材使用部分はできてることになってるが、はたしてカラマツの使用のときも、本当にK4だったのか?

木材の外部使用のときは、国産材(外国産針葉樹も)耐久性を担保するに、K4基準の加圧注入であるのが、最低条件である。私は、加工しやすく、自由に加工できる国産材のスギ・ヒノキをK4基準で加圧注入するだけでなく、更にその上にDOT(水分の多い中心部に移動する・・中心部は最初の保存剤ACQが入りにくいので・・DOTを真空を切る方法で入れ、最後に、木材同士の重なりでの水の滞留を防ぎつつ、DOTの溶出を抑えようとシリコンゴムの塗膜をつけるという”LBウッド”を生産している。

2008年から作ってるが、16年でまだ蟻害・腐朽はない

これによって、ウッドエクステリアでは、好きにデザイン、施工ができ、耐久木材としては異例の軽さゆえ、外壁材やら外用家具などの国産材使用が可能になった。



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