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伊那の井上井月

越後出身といわれ、伊那に住み着いた書家・俳人の井上井月を追って、高遠付近を数年前ぶらついた。伊那谷は木曽山脈・赤石山脈に囲まれている。遠くに高い山々がみえるが、信州なのだが、比較的信州にしては雪もあまり降らない過ごしやすい場所だ。

江戸時代後期~明治中期を生きた、井上井月のお墓である。ただただ簡素なお墓ではあるが、美篶の塩原家の墓所に入れてもらった。
酒が大好きで、と、どなたかお墓にお酒を。
つげ義春の”蒸発”の主人公にもなっている。
井月は文化人であり、教養好きな伊那の人々に、受け入れられたのは当然なのだろう。
芥川龍之介は、井月の俳句を称賛していたようだ。
伝えられた句には、のちの考証で竄入句も結構あったようだ。

松尾芭蕉に心酔した井上井月。彼の60数年の生涯に興味を覚えたからだ。

山頭火も2度ほど井月の墓所を訪れているようだ。


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