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木質構造部材と表記されているが、外部で露出する木構造にも適用できる。

この腐朽事例を挙げられて、どう腐朽(生物劣化)の判断を下すのか?という考え方を、構造のご専門のまだ若き、加藤先生に教えて頂いた。私が、パワーポイントをデジカメで撮って、整理してることを知っておられたのか?講義に先生のお考えを書いて下さった。
この赤字メモは、実は研究者の思考の本音なので、とても共感する部分があったし、研究に対する真摯な姿勢を強く感じた。

実物を壊さないで、(つまり非破壊で)その健全性を見る、測る行為の考え方を分かりやすくご説明頂いた。
実際に、外部木材の使用でも、目視、打撃音、ピロディン(一定の速度でピンを打ち込み、打ち込まれた深度で健全具合を測定する器械)、レジストグラフ(接触圧のあるピンを自動でねじ込みながら、圧の強弱を、器械に図形化して落とし込器械)、超音波検査と劣化度を測定する方法がある。
科学において定義する意味の大事さを、ここで教わった。同じ用語でも受け取り方で、意味が変わってくるし、用語を適切に使ううち、その用語だけでは、まだ未分類になってしまう概念も出て来てしまう。だから加藤先生はこれをきっかけに、掘り下げることができる。とポジティブなメモをして下さったのだろう。
明治神宮の鳥居のフィールドワークでの台湾ヒノキの劣化現象を図示して下さった。
もうすでに、台湾ヒノキ・ベニヒノキは輸出禁止になっている。
それまでは、台湾ヒノキについて全く知識がなかったが、昔の寺社・仏閣に天然物のものが使われていたようだ。

よく、外部使用木材の構築物・ウッドデッキ・ウッドフェンス・小屋などのメンテの仕方を、ネットで見かけるが、劣化診断も、さらに劣化の防御や耐久性の付与については、”弱い”と思っていた。

何らかの、科学的根拠なくして、制作物の耐久性は担保できないと私は思います。

www.lb-system.com



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