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屋根材として使われてるウリン

アメリカや東南アジアで、古来から屋根材に耐久性が高いと言われる樹種を使ってるのを見る。ここマレーシア・サバ州コタキナバルのホテルでも、伝統的なウリンの板を意匠として屋根材に使っていた。きれいに割れるからだが、例えばアメリカでは、ウェスタン・レッド・シダ-(米杉)の屋根材があるし、屋久杉は江戸時代、税として薩摩藩に納められ、主として屋根材に使われたと聞く。

檜皮葺きというのも日本にあるわけだが。どれも、各場所場所では耐久性が高いと感じられた樹木が使われたようだ。
これ、”経験的耐久性”とでもいえそうだ。

しかし、硬いハードウッドのウリンの床を根太と緊結するに釘を使う。これが日本では、道穴をあけつつ、皿取り(ビス頭が沈み込むよう)、でステンのビスで打ち込む。

釘を打ち込む作業は、大変だろう?いきなり打ち込んでるようだから釘が入っていくのか?それが一番びっくりした。

釘は和釘のようで、錆びづらい金具に見えるが。


これは、2008年、ボルネオに行った時のものだ。とにかく、ボルネオの樹木のエクステリアでの用途を見たくて行ったが。

日本の植林の山と、ボルネオの森と全く樹種の数やら、成り立ちが違うのがよく分かった。

日本は、植林で単一樹種か、例えばスギ、ヒノキの混交林が基本的に多いが、ボルネオは、近年でこそアカシアが植林で植えられてきたが、基本的に天然林のようだ。

こうした、森林の違いや、育種あるいは天然で生える樹木など知るのは、考え方のベースになってくれる。


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