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今年の3月に、(日本は”木の国?”)というテーマで、noteに書いたが。それを補強する本があった。

海外、特にドイツに行ってるうち、日本は森林国で、海外の石の文化に対して木の文化が発達。と、昔、聞き及んで疑うこともなかった説が崩壊していく感覚を覚えた。
自分の錯覚何だろうか?思い過ごしなんだろうか?とは思ったのだが。

この本で、筆者は、日本人の木に対する価値観が低い、石の文化の国の代表例とされるイタリア、スペインの人々の木に対する評価は高く、特にドイツ語圏のオーストリア、ドイツ、スイスは木の事を”高貴なる材料”とまで言っていると書く。
この本の章題には、
@木を馬鹿にしてきた日本人
@森・木・林業の知識に乏しい日本人
@近代化・都市化とは森と木を追い出すことと思う日本人
こんな、刺激的な言葉が並んでくる。
日本人は林業が人手によって保たれたことを、実際にはしらず、自然に対して観念的理解で終わっているので、虚なる概念を持ち、例えば道路の法面に緑色の染料を混ぜたコンクリートを吹き付けても(立派な緑化)になったりする。と断罪している。意識が”自然の概念化”に昇華されているといってるのだ。

こんな章立てなのだ
ミュンヘンの英国庭園そばの住宅のフェンス
ドイツのベンチは、プラスティックのイスを見たことがない
ガルミッシュ・パルテンキルヘンの駅そばの住宅のフェンス、扉
店舗前のウッドデッキ
ドイツではステイン系の塗装はあまりみないが、どうしてなんだろう?


本物からどんどん遠ざかっていく日本の木の文化。。ということになってはだめだ。

特に、大都市近郊の住宅地でも、木の素材を用いることが減って来た。木材も、研究され改質されているのに、意識下では、筆者の分析が、当を得ていると思ってしまう。


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