『初恋の悪魔』〜タイトルは他者との関わりを断ってきた主人公の恋心〜
1.はじめに
前回の備忘録を書いた後、タイトルの意味について考えたためショートverを書きたくなった。
2.″初恋の悪魔″とは、他者との関わりを断ってきた主人公の恋心だと考える
主人公とは、鹿浜さんを指しており、″初恋の悪魔″は2つの意味を持っている。
・小学生の頃からの凶悪犯罪者への惹かれる感情
・星砂に抱いていた恋心を殺人衝動と思い込んだ感情
1点目については、周囲との違和感を覚えた鹿浜少年が他者との関わりを断ち、殺人者について書かれている本に触れる描写があった。また、その後現在まで凶悪犯罪者に対して特別な感情を抱いていた。この感情を初恋と見ることができ、対象が対象だけに″初恋の悪魔″と言えるだろうと考えた。(物語後半につれこの感情はなくなっていく)
2点目については、星砂に抱いていた恋心を殺人衝動と思い込んでいた。もっと言えば自分で自分を思い込ませていた。自己防衛のため恋だとは思わせないように働いていた感情も″初恋の悪魔″と言えると考えた。
また、鹿浜さんの恋心とおでこの熱さまシートのコメディ演出がやけに入っていたことからもあながちあっているのではと思う。朝陽が雪松に対して抱いていた感情も″初恋の悪魔″と見ることができるが物語の本質としては私が挙げた考えの方が合っている気がする。まあ、一つの解釈として!それでは、また!