初めてメンタルクリニックに行った日
正直メンタルクリニックに行きたくなかった。
自分が弱い人間だと認めることが怖かった。
2024年9月海外旅行に行くために連休をつなげて10日お休みをとった。
そこで心身を回復させて仕事に戻ろうと心に決めていた。
帰ってきた私は前以上のしんどさを抱えていた。
休暇明けだからしんどいだけ、
気づいたら何も考えずにメンタルクリニックの予約電話をかけていた。
一カ月待ちと返答。しょうがない。
私は昇格試験を控えていた。
そのために自分にプレッシャーをかけたし、周りからもかけられた。同期に遅れないようにねと。
ついにベッドから動けなくなった。
ちょうど予約した日が迫っていた。
結果的に抑うつ状態が1番ひどい状態で病院に行った。
受診前に親と電話した際はうまく言葉を発することができなかった。
問診票の抑うつ状態を表す部分にはほぼ全て◯がついた。
いよいよ診察。
事前にノートに今までの経過を書いてきた。
診断は適応障害による抑うつ状態。
あなたはどうしたいの?
選択肢は2つ。
休職するか薬を飲みながら働くか。
私はどっちも嫌だった。
昇格試験は絶対に受けたかったし、薬を飲んでいると民間保険に加入できないといったデメリットが頭に浮かんだ。
決断できずに、診察室を出た。
正直先生ともうまく意思疎通できた気がしなかったし、家に帰ってから前よりしんどくなった気がする。
その後結局通院はしなかった。
新しい病院を探して初診に辿り着く気力もなかった。
昇格試験に合格した後すぐ、上司と面談の機会をもらい、仕事に少しだけ制限をかけた。
ちょっと心が静かになってきた。
生活習慣も変えた。
自分を犠牲にし過ぎないように、ただ仕事で人に出来る限り迷惑をかけないように。
本当は休職した方が良かったのかもしれない。
私にはその勇気がなかった。
休むことで抑うつがひどくなる未来しかその時は見えなかった。
こうやって緩やかにうつ病に向かっていくのかもしれない。
上手に生きれるようになりたかった。