『その三角』…心象散文
清々しい朝。
カーテンの端から、白い光が薄暗いラグの上を細い直線になってどこまでも走っている。
しかしその輪郭が微妙にぼやけたコントラストを開ききらない目で見た時、何か……気がおかしくなりそうな感じがした。異変が自分を圧迫している。思えば、覚醒の少し前から嫌な予感はしていたのだ。
来た……!また来た……!!!
チリチリする全身をぎくしゃくと動かし、仰向けで寝ていた姿勢から両腕を立てて、そぅっと上半身を起こす。鼓動が奇妙に波打っている。
喉のあたりで干からびた声がわだかまる時。足元から、言い知れぬ気配。
見たくはない。見たくはないのに…!
もはや宿命への諦念に似た気持ちでそこに目線をやった。
パイプベッドの左下。覚えのない布状のものが……無造作に畳まれて置いてあるのがわかり、静かに戦慄する。
あの薄く漏れた細い光も、そこへ吸い込まれていた。
白。
混然一体となったそれらは、何もかも飛ぶような狂気を、信じられないほどやわらかに放っていた。
折り畳まれた白い布の隙間。
その三角。
そこから……
誰か……いや、もうひとりの自分が、こちらをじっと見つめている……!
『おまえの存在…おまえの存在…おまえの存在…おまえの…』
得体の知れない不安が襲ってくる。
かなり昔に書いたもの。
なんだこれ……?笑
まあ着想はおもしろいかなと、残してたんでしょう。
絵を描くのが思いのほか楽しかったです🤫(それは掲載の際やりました)
え、見えてないっすよ……?←
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妙なもん見たけどなんか元気になったわ…というスポットを目指しています