『青い花瓶』…心象散文
青い花瓶
瑠璃色の薄いガラス
隠遁者のようにひっそりと
ほっそりした背筋を無機質に正して
朝の光のなか
夜の帷のなか
昔たわむれに琥珀色のコニャックをそそいだら
ぐう
という音を出して
具合を悪くし
ひしゃげてしまった
それ以来なにも入れない
具合がよくなり元どおり
ただの青い花瓶
楽しみにしていることといえばシリウスを眺めること
全天で最も明るく輝く天狼星の白いたてがみ
美しい白い炎
いつか粉々の青い粒子になる夢を見ている
役立ったり活躍したりするのはすばらしくもあるが、あまり余計なことや毒されるようなものを詰め込んでいっぱいにしないほうが身のためでもある…そんな現代?(書いたのは昔なんですがね😋)
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妙なもん見たけどなんか元気になったわ…というスポットを目指しています