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書物忘却の備忘録

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読書歴65年、いろんな本を読んで、いろんな本を書いて、作ってきたけど、それらの本についての思い出を、書いておきます。それは自分探しだったり、人との出会いだったり、本当に雑然とした…
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#沈黙図書館

本の記憶。 詩集『マルスの薔薇』

荘原照子という戦前の昭和十年代に活躍した女流詩人がいる。      一冊だけ『マルスの薔…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。 『七十歳 男の出番』

古本としてどのくらいの価値があるか、知りませんが、大切にしている本の話です。この二冊の本…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。マルクスの『資本論』

わたしがこれまで読んだ本のなかで、一番大きな影響を受けた本はなにかと訊かれたら、わたしは…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。 D・カーネギー 『人を動かす』

本の帯の惹句に「邦訳410万部突破! 世界的ロングセラー」社会人として身につけるべき人間関係…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。ロバート・フランク写真集

わたしのプライベート図書館は【沈黙図書館】という。同名のブログをアメーバでやっているから…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。横光利一の『旅愁』

わたしは五冊というか、五種類の『旅愁』を持っている。 まず、横光の死後、改造社が作った全…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。『ドリトル先生航海記』

自分のなかの読書体験の原初の記憶をたどろうとすると、わたしの場合、この本にたどり着く。小学校二年生だとすれば、昭和30年のことである。 『ドリトル先生航海記』。 この本に初めて出会ったのは、たぶん、小学校二年か三年、8歳か9歳のころ。 わたしはまだ、長野県の伊那谷の小学校にいた。天竜川沿い、下伊那郡川路村川路小学校。いまは飯田市に併合されている。クラスの担任の先生が授業時間の合間に教室で朗読して、聞かせてくれた。そのときに読んでもらい、なんて面白いんだろうと思って、あとから

本の記憶。鴨長明『方丈記』

2008年6月15日の朝日新聞、「天声人語」である。三年後に日本を見舞う大震災を予言したようなコ…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。 新書『丸山ワクチン』

1976年9月発行。著者は丸山千里。 KKベストセラーズから刊行された新書版、ペーパーバック…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。 川村喜一著『ファラオの階段』

第二沈黙博物館の第三展示室、ファイリング資料編である。 資料はすべてテーマに分類されてフ…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。 『スローカーブをもう一球』

『スローカーブをもう一球』は山際淳司のノンフィクション作家としての第一作である。山際が胃…

塩澤幸登
4年前

本の記憶。 晩年の川端文学

川端康成の『山の音』、『眠れる美女』を読んで、あらためて、【文学】ということを考えさせら…

塩澤幸登
4年前
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