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塩澤幸登
2020年11月22日 08:04
01 序 詩人論01この作品を純粋無垢な[詩集]と考えるのには、多少の無理があるかも知れない。まず、書いた本人が純粋の詩集として読者諸氏の鑑賞に耐えるだけの自信がない。最初、詩集のつもりで編集を始めたのだが、長い作業のなかで性格変化していった。よくよく読み込んでいくと、この詩集はじつは著者の個人的なドキュメントというか、ノンフィクションの装いをまとったフィクション小説であるのかも知れないから
2020年11月26日 02:34
【作品11】 祭の夜夕暮れ夏祭りの踊りの輪につながってわたしはさめる者であるのか酔える者であるのかおんなたち華やかな帯を結んで美しく化粧した少女たちよ身にあふれる熱情を饒舌に変えて語れ 宵闇のうちその時 わたしは沈黙をまもる者のひとりでありたいそれはわたしが生まれた谷間の祭りの夜のことだ彼女らはついにわたしの隣人でありえずわた