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百瀬博教さんの思い出

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不良を標榜して、まっしぐらに生きようとした作家・百瀬博教さんとの思い出を、彼の人柄を偲びながら書き綴った連作原稿です。
百瀬さんとのつき合いは1990年〜2008年まで、28年つづいた。亡くなられたあともいろいろと大変…
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百瀬さんのこと その一

第二沈黙博物館設立のために、自宅仕事場の本箱の整理をしていて、棚のはじっこに小さなビニール袋に入った黒いフィギアを発見。調べてみたら、百瀬博教だった

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百瀬さんのこと その二

百瀬さんのこと その二

この話は最初、わたしがアメーバでやっている『沈黙図書館』というブログに書いた話なのだが、毎日、いろいろと書いていいて「いいね!」の書き込みがひとつももらえなかったのは、久しぶりのことである。理由はけっこうヤバい匂いが立ちこめているからなのだが、ノワールな話というのは、これまで、あれこれとこぎれいな話を選んで書き綴ってきた[沈黙図書館]の読者には話がヤバすぎるのかも知れない。
わたしは自分をできるだ

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百瀬さんのこと その三

百瀬さんのこと その三

百瀬さんの半生記『MOMOSE』を書いたのは、二〇〇六年の四月のことだった。これはそのときに作った、宣伝用の絵はがき。自分でデザインして作ったモノだ。

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百瀬さんのこと その五

百瀬さんのこと その五

沈黙図書館、秋の大写真展、フィーチャーは昭和最後の無頼、百瀬博教。
百瀬博教は、昭和から平成にかけて、〝不良作家〟を標榜して活動・活躍した人。

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百瀬さんのこと その六

百瀬さんのこと その六

今日は思い出語り。
沈黙図書館の文書資料の一つ。
2004年5月に百瀬博教さんからもらった手紙。

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百瀬さんのこと その七

百瀬さんのこと その七

百瀬さんのことをキチッと書いておこう。

百瀬博教と初めて、膝をつき合わせて話をした
ときのことははっきり覚えている。
1991年の秋だと思う。日にちまでは覚えていない。
………
わたしはこの年の10月に石川が創刊編集蝶だった
『Gulliver』(ガリバー)という雑誌の編集蝶に就任した。
このとき百瀬さんは『ガリバー』に「空飛ぶ不良」という連載の
エッセイを持っていたのである。

これが『空飛

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百瀬さんのこと その八

百瀬さんのこと その八

流れなので、百瀬さんの話のつづき。


百瀬さんは人間の好き嫌いが激しく、気に入らないきらいなヤツは
完全無視したり、平気で脅したりしたが、自分が好きな人間は
溺愛して、一部の彼に愛された人たちには忘れられない人だった。

ここで、百瀬さんといっしょに作った本の話を書いておこう。
26日に書いた[百瀬さんから来た手紙]のつづきである。
2005年の春だったと思うが、どうしてもと呼び出されて会っ

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百瀬さんのこと その九

百瀬さんのこと その九

別に自粛していたわけではないが、ここのところ〝女ネタ〟で原稿を書いていない。今日は少しエロチックな話を書く。百瀬さん(百瀬博教・作家、不良。10年前に死亡)と作りかけだった本の話。
不良の美術館。百瀬さんとは何冊も本を作ったが、「シオザワ、もう一冊、本を作ろうぜ」といわれて作っていたのがこの本。
編集コンセプトは[オレが気になるアート]だったが、百瀬さんが集めてきたのは、〝女とセックス〟に関係して

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百瀬さんのこと その十

百瀬さんのこと その十

百瀬さんのピストルの話。
百瀬さんは、若いころ、ピストルの不法所持で警察に捕まって、刑務所に入れられるのだが、この話はいままでちゃんと書いたことがないので、ちょっとその話を書いておこう。
まず、高校時代の百瀬さんは市川高校のまじめな生徒(同窓の川村達夫さんの証言)で、相撲部で国体にも出場した実力の持ち主で、巨躯の持ち主(身長183センチくらい)でもあった百瀬さんが、スポーツ推薦で入学したのが立教大

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百瀬さんのこと その十一

百瀬さんのこと その十一

百瀬さんはどうやって、ピストルを手に入れたか。

彼が初めて、外国旅行をしたのは昭和37年、台湾。
石原裕次郎が映画の撮影で出かけていたのを追いかけていったものだった。
当時、普通の人が外国に行く許可をもらうのは大変で、
相手の国から招請状というものをもらわなければならなかった。

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百瀬さんのこと その十二

百瀬さんのこと その十二

待望のピストルを入手。

百瀬さんの『用心棒日月抄』。
※生前の百瀬さんにしたインタビューのデータをもとにして原稿を書いています。

赤坂の夜の世界で、一目おかれる顔役になった百瀬さんが、
用心棒という商売柄、絶対に必要だと思い始めたのがピストル。
アラビア石油の重役に招かれて、クウェートに旅行。
念願のピストルを手に入れたのが昭和38年の始め。
それがどうして、最終的に二百丁以上の拳銃を密輸入

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百瀬さんのこと その十三

百瀬さんのこと その十三

いま、わたしの手元に一冊の古いペーパーバックがある。
本のタイトルは『ベトナム秘密指令』。著者は大藪春彦。

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百瀬さんのこと その十四

百瀬さんのこと その十四

ここから、警察に自首して出てからの話である。

遂に、ピストルの密輸がバレた。

自首して出て、麹町署の留置場に入れられ、そこから毎日、
警視庁に押送されて、刑事たちの取り調べを受ける日々がはじまる。
一般論では、拘留期間というのはまるまる48時間で、この間の
取り調べで、その先、どうなるか決まることになる。
まるまる48時間というのは実は三日間ということ。この間に釈放されないと、
被疑者は検察

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