ある地名の風景
お台場の夕日 odaiba-2
お台場は夕日がきれいです.。
対岸のビル群の中に沈むのは大都会ならではですね。
前回の若者たちは
“ダイバーシティ”があるからお台場だと言っていました。
でもさすがに、この説は受け入れられません。
なぜならダイバーシティができる前から
ここは"お台場"と呼ばれていたのです。
彼らの意見は脆くも崩れ去ってしまいました(笑)
まぁ、簡単に言うとお台場の“台”は砲台のことです。
もちろんご存じの方は多いと思いますが、
幕末にアメリカから来航した黒船に驚き,
慌てた幕府が江戸防衛のために数か所に砲台を造りました。
その中の一つなんですね。
砲台がある場所で“台場”、
これに敬語の“お”が付いてお台場になったわけです。
170年近く経ってその砲台もどこへやら。
島と化してレインボーブリッジが都心と結んでいます。
砲台だった台場も今はれっきとした地名になりました。
港区台場1丁目・・・
普通は古い地名が残り昔の生活を教えてくれるのですが、
ここでは幕末の遺物が近年になり地名になってしまいました。
まぁ、どちらにしろ歴史を教えてくれるわけです。
ちょっと脱線しますが、“台”と言えば
邪馬台国を語らずにいられません(笑)
でも最近知ったのですが、
「魏志倭人伝」の中では邪馬台国の“台”の字が
実は“壱”(いち)の字になっているそうです。
“台”と“壱”の旧字体がまぎらわしいほど酷似しており、
いつのまにか入れ替わってしまったと・・
そんなことありますかねぇ。
だから本当は邪馬台国(やまたいこく)ではなく
邪馬壱国(やまいちこく)なのだ・・
そんな話を聞きました。
でもそれを当時の中国語で読むと
どちらも「とー」と発音し、
つまりは両方とも「やまと」になるのだとか・・
ややこしくてよく分かりませんが、
二千年も経てば、お台場も“謎の王国”になっているかもしれません(笑)
(東京都港区)
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